第30話 ラ、人間を滅ぼそう!?
「おいおい!? 忍者の睦月ちゃん、毎回の流れのテンプレート型が出来て、量産化に入るぞ!? 言っておくが、出来た作品は全て! 私が書いたことになるから、そこのところ、よろしく。」
天は、ライト文芸部の部長としての権限を使いまくる。「みんなのものは私のもの。私のものは私のもの。」まさにジャイア〇思考の持ち主だった。
「不思議と青春日常モノのはずだけど、ライト文芸部って、微妙にストーリーが進んでいるのよね。謎だわ。」
麗は、ライト文芸部あるあるを悩む。
「ライト文芸甲子園です! 我々は青春学園モノとして、ライト文芸甲子園を目指すべきです! それしか創作の迷路から抜け出す方法はありません!」
大蛇は、力説する。もしライト文芸甲子園を目指すとなると、本当に野球と百人一首のように競技が違うだけで、内容は、ほぼ全て同じになってしまう。
「それが10代青春モノのサガです。みんなで目指して、挫折して、苦労して、努力して、最後に「私がここまで来れたのは、みんなのおかげだよ! ありがとう!」でお終いの全作品、同じパターンです。ニコッ。」
笑は、天部長なら、故意に、悪意を持って、ブリブリのアニメや漫画、ドラマに映画の既にある作品のような同じパターンの作品を書かせれば、書く方はつまらないけど、見る方にはお約束で楽しい作品ができると確信していた。
「私の作品の続きも書いてよ! 毎回内容が同じのテンプレート型でもいいから。私、どんな教師役でもやるから!?」
苺は、毎回同じで視聴者も飽きている水戸黄〇はBS送り、ドクター〇は終わり、相〇は飽きたけどグダグダやっている。ワンピー〇やコナ〇も長くて飽きてるけどテレビ局が手放さないのよね。どれも視聴率があるから。
「正義貫徹、家族で見ても安心。他のバラエティーがくだらな過ぎる。その辺がオチですね。子供の頃にマクドナル〇に行くと、大人になってもマクドナル〇に行くというものです。まさに洗脳、刷り込み、動物の帰省本能。」
カロヤカさんは、毎回同じでも需要がある理由を説明する。まあ、マーケティング的には、理由はそういったところだろう。あと、あえていうなら、人間は新しいものを見るのはエネルギーを使うから、同じ作品を見続けてしまう。
「みなさん! 今日の和菓子は、熱くてホクホク豚饅頭ですよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」
「コンコン。」
本物の幽霊おみっちゃんとコンコンは、ライト文芸部の部室に住み着いている幽霊と妖狐の子供である。
「このペースで10万字にたどり着く新作が書きあがるのかしら? 結論として、毎回同じテンプレート型でも需要はあるということね。ただ4話で1万字も書くと書き手は飽きちゃうけどね。とりあえず新作の続きでも考えましょう。あ、私は食べたら帰るからね。」
幽子は、ライト文芸部の1人1言1巡をきれいにまとめてくれた。
「さあ! 新作の創作開始!」
「前回までの新作の創作の情報だ。」
「「君との約束は守ったよ。」
彼はニコッと彼女に笑いかけた。」
「彼は・・・悪魔になる。」
「ジャルとアナにしよう。航空会社から頂きました。」
「スカイマー〇という名前はネームとして合わないね。」
「ここまでが前回までの情報だ。」
「抜粋なので分かったような、分からないような。」
「気分を切り替えて考えておこう。」
「アナ、彼女は何らかの呪いか魔法で、悪魔しか触れない体になる。」
「アナに呪いをかけた者と、ジャル、彼を悪魔にした者は同一人物である。」
「おお!? 伏線だらけですな!?」
「彼女と彼の約束を考えよう。」
「アナは、ジャルに「村を守るように言った。」「家族を守るように言った。」「世界を守るように言った。」辺りかな?」
「もっと面白く「彼女は彼に、自分のおやつを誰にも食べさすな!」と言った。その約束を守るために、彼は悪魔と契約して、彼女との約束を守った。」
「「この世界を守って。」ありきたりだが、1番しっくりくるな。」
「「この願いを抱きしめて。」彼を悪魔にしたのは、誰だ?」
「神? 天使? 悪魔? 悪魔にできるなら、悪魔か? 邪神? 魔王?」
「彼は、条件を付ける。「彼女だけは危害を加えない。」それなら悪魔になろう。」
「悪魔が戦う敵は、神? 天使? 人間?」
「悪魔よりも劣る存在、それが人間だ。」
「シチュエーションで遊ぶ。」
「おまえらなんかは人間じゃない! 人間の皮を被った悪魔め!」
「黙れ! 悪魔! この村の人間を皆殺しにしろ!」
「シチュエーション終わり。」
「ほうほう、書いていて何となくイメージが掴めてきた。」
「人間が、人間の権力者がジャルとアナの村に攻め込んでくる。アナはお出かけしている時に、人間、兵士、帝国の軍隊がジャルたちの村に攻め込んでくる。村人の大量虐殺である。そこでジャルはアナとの約束を守るために、村を救うために、悪魔と契約する。」
「ここで見えてきたのが、水戸黄〇。悪代官に越後屋を正義のヒーローの悪魔が倒す。ゴールデンストーリー。毎回同じテンプレート型ストーリーの完成である。」
「いける!? いけるぞ!? こいつ!? いけるぞ!?」
「やっぱり人間って、滅ぼさないといけない存在なんですね。」
「大作のウインダリ〇とか、壮大な物語が思い浮かびますね。」
「まだまだ、キャラクターとストーリーの創作をしないといけないことばかりです。」
「全然、まとまってないので、次回に書けるようにまとめておきましょう。」
カロヤカにお任せあれ。
「「君との約束は守ったよ。」
彼はニコッと彼女に笑いかけた。」
「アナ、彼女は何らかの呪いか魔法で、悪魔しか触れない体になる。」
「アナに呪いをかけた者と、ジャル、彼を悪魔にした者は同一人物である。」
「アナは、ジャルに村を守るように言った。その約束を守るために、彼は悪魔と契約して、彼女との約束を守った。」
「彼は、条件を付ける。「彼女だけは危害を加えない。」それなら悪魔になろう。」
「悪魔よりも劣る存在、それが人間だ。」
「おまえらなんかは人間じゃない! 人間の皮を被った悪魔め!」
「黙れ! 悪魔! この村の人間を皆殺しにしろ!」
「人間が、人間の権力者がジャルとアナの村に攻め込んでくる。アナはお出かけしている時に、人間、兵士、帝国の軍隊がジャルたちの村に攻め込んでくる。村人の大量虐殺である。そこでジャルはアナとの約束を守るために、村を救うために、悪魔と契約する。」
「やっぱり人間って、滅ぼさないといけない存在なんですね。」
悪代官に越後屋を正義のヒーローの悪魔が倒す。ゴールデンストーリー。
カロヤカにお任せあれ。
「これだけまとめておけば、次に生かせるだろう。」
「続けて書いてしまえば、さっさと10万字作品が完成するのに。」
「もったいないです。」
「だって、次は忍者の第5話を創作しないといけないんだもの。」
「とりあえず、ジャルとアナを登場させとこう。キャラは勝手に育つからね。」
「ジャルです。」
「アナです。」
「まるでロボットみたい。」
「最初は、みんな、そんなもんよ。」
カロヤカにお任せあれ。
つづく。
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