第18話 ラ、書き方をどうしよう!?

「苺ちゃん編は第4期だったのか。完全なテンプレートで1話2500字を超えていて、現在、体力の無い私は思わず笑ってしまったわ。」

 天は、あわよくば40話で終わる計算をするが、退屈なテンプレートにやる気が出ない。

「そうね。楽なんだけど退屈なのよね。テンプレート。」

 麗は、読者や視聴者が、毎回同じ内容でも飽きないことを、名探偵コナ〇やドラえも〇を見て知っている。

「部長も副部長ももっとまじめに考えてくださいよ。」

 大蛇は、不真面目な天と麗を注意する。

「苺ちゃんで10万字を目指すのはやめて、ライト文芸部で10万字を目指しましょうよ。ニコッ。」

 笑は、苺ちゃんの出番よりも自分の出番の方が大切だった。

「ということで、第4期の苺ちゃんは、この後、第5期に吸収合併されます。めでたし、めでたし。」

 カロヤカさんは、一言で苺の主演作品の夢を打ち砕いた。

「めでたくない!? 主役になるのが私の夢だったのに!?」

 苺の夢は打ち砕かれた。

「みなさん! 今日の和菓子は、甘くて美味しいパンケーキですよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」

「コンコン。」

 本物の幽霊おみっちゃんとコンコンは、マイペースにお茶会の準備を進める。

「これでライト文芸部は、苺ちゃんの4話を移植すれば、かなり充実するわね。忍者と妖怪も4話分をこっちに移植しちゃおうかしら?」

 奏は、ライト文芸部と忍者と妖怪とのバランスを保つのに苦労していた。

「要するに、疲れているから作品数を増やしたくないというのが本音で、書きだしの作品だけでも足せば、グダグダ日常モノではなく、ちゃんとした読み物にはなるからな。あ、私は食べたら帰るからね。」

 幽子は、幽霊部員だが本当にライト文芸部の行く末を考えてくれていた。

「さあ! ショートコント・スタート!」

「苺ちゃんの作品の移植。忍者と妖怪の移植。この二つは決定事項だ。次に何をしよう?」

「1話1000字に下げるが書く内容が思いつかないくらい忙しいし疲れてる。」

「こういう時はどうすればいいんだ?」

「ちなみに忍者と妖怪は丸1日は触っていない。情熱は下がるし、内容を覚えていない。ワッハッハー!」

「笑っている場合じゃないだろうが!?」

「ヤバイよ!? ヤバイよ!?」

「割り切りなのか、アシスタントがいるレベルなのか、パンパンに抱え過ぎなのか。」

「そういえばドリームコンテストに応募するの忘れたような。」

「ダメだ! 月末は忙しすぎる!? どうにもならない!?」

「もし、これのカオスに異世界ファンタジーを足したらどうなるのだろうか?」

 カロヤカにお任せあれ。

 つづく。

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