第11話 忍法! 性転換!?

「睦月ちゃんをリニューアルして、睦月に性転換する。アイデアは良いのだが・・・。」

 天は、頭を抱えていた。

「今度は、高橋留美〇大先生問題ね。」

 麗は、天の苦しんでいる内容が分かる。

「ゲゲゲの鬼太〇に続いて、らんま2分の〇問題が発生しました。」

 大蛇は、2次創作に該当しそうな作品の名前を列挙する。

「でも、ぬらりひょんダメ、性転換ダメと言っていたら、何の作品も書けません。素人なんですから、そんなに気を使わなくていいと思いますよ。ニコッ。」

 笑は、何事も気にしない気楽な性格である。

「水やお湯で性転換するのではなく、忍法で性転換するという設定で、差別化を計れます。」

 カロヤカさんは、あくまでも睦月を性転換させるつもりである。

「アメリカでは性差別より、白人と黒人の人種差別や宗教差別の方が強いから、逆に性転換の方がウケるかも?」

 苺は、アメリカは人種のるつぼと人口が3億人いるので、誰かは作品を見てくれて良い評価をしてくれるだろうと期待している。1臆人の日本では、平均律は機能していない。アメリカの方が成功する夢がある。アメリカンドリームである。

「みなさん! 今日の和菓子は、甘くて美味しいきな粉餅ですよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」

 本物の幽霊おみっちゃんは、うまくいけばハリウッドデビューできてしまう。

「コン!」

 ペットのコンコンも海を渡る。動物の検疫検査が心配である。

「タイトルは「侍忍者マン&ウーマン」でアメリカンヒーローで決まりね。アベンジャー〇」に睦月ちゃんを登場させましょう。既にタイトルから睦月ちゃんの名前が無いんだけどね。最悪の場合、睦月ちゃんの設定を兄弟にしてしまおう。あ、私は食べたら帰るからね。

 幽子は、いつもながら素晴らしいまとめである。

「私の知らない所で、誰かが私の話をしている!? 人気者は辛いでござる。ニンニン。」

 睦月は、藤子不二〇先生大問題に該当すると言えばする。でも、それを言ってしまえば、同じ忍者モノのハットリく〇とナル〇も抵触すると考えられる。やはり作品創作時に考えるだけ無駄なのかもしれない。

「売れてしまえばいいのよ!」

 如月は、冷たく言い放つ。

「パクリじゃないよ! リスペクトさ! 尊敬してるんだぜ!」

 弥生は、明るく言い放つ。

「4月といえば桜だろ? なんで私は世界デビューを酔っ払いでせねばならんのだ!?」

 卯月は、花見の酔っ払いテイストキャラクターである。

「なんて日光浴が気持ちいいんだ! まだまだ身長が伸びそうだ!」

 皐月は、爽やかなキャラクターを保っていた。

「ジメジメ、ジメジメ。初めまして水無月です。6月といえば、梅雨。なんてカビ臭い性格なのかしら。ジメジメ。」

 水無月は、6月らしく湿気ていた。ジメジメした性格である。へっぽこ忍者の睦月の分身なので、マイナス思考な分身が多い。

「それでは、私は今日で校長を引退します。新しい妖怪たちよ。このぬらりひょんを追い出したことを後悔させてあげます。へっへっへ。」

 ぬらりひょんは、校長の座を退いて旅に出た。旅といっても近所である。これで残りの妖怪は106匹。

「古狸を追い出して、我々の時代になったのだが、校長が不在というのも面白くない。どうする?」

 酒呑童子は、校長と教頭をどうするか悩んでいた。

「とりあえず案山子でも校長と教頭にしておくか? それとも自分たちの配下の妖怪をゾクゾクと登場させるか?」

 玉藻前は、自分の勢力の拡大を図ろうとする。

「それよりも3人で公平に力を分け与え、新しいラスボスを創作する方が良いのではないか? まだ妖怪は103匹出てもらわないと困るからな。」

 大嶽丸は、酒呑童子と玉藻前を説得しようとする。

「さあ! ショートコント・スタート!」

「なぜ? 「ショートコント・スタート!」という掛け声になったのだろう?」

「今となっては分かりません。」

「昔、苺ちゃんのキャラが宿題100倍のパワハラ教師設定だった名残りです。」

「名残り雪か。」

「イル〇かよ!?」

「話を戻そう。女が睦月ちゃんで、男は睦月。水とお湯で性転換は使えないから、忍法で性転換できることにしよう。」

「ということはサッカーでいうと、睦月の分身だけで、男子と女子のワールドカップに出場できるということですな。」

「奏姫様を妖怪たちの魔の手から救ってみせるでござる。」

「そこのへっぽこ忍者さん。よかったら私が一人前の忍者にしてあげましょうか?」

「誰だ!?」

「私の名前は、旧暦百(きゅうれきひゃく)と申します。あなたの遠い親戚ですよ。」

「親戚の方でしたか。初めまして睦月です。よろしくお願いいたします。」

「何やら守りたいお方がいるようだけど、忍者として腕が悪いみたいだ。」

「そうなんです。実は私はへっぽこ忍者で困っているんです。」

「もしよかったら私が超一流のハリウッドスターの忍者になれるように修行をつけてあげましょう。」

「それは忝い。助かります。」

「分かりました。これからを私のことを師匠と呼びなさい。」

「はい、師匠。」

「睦月ちゃん、おまえを最強の忍者にしてやるぜ。そして全ての妖怪を倒すんだ。」

「はい! 私の逃がした108匹の妖怪を倒してみせます。」

「次々と大技を教えてやるから覚悟しておけよ。へっへっへ。。」

「よろしくお願いいたします。睦月は、へっぽこを卒業するでござる! ニンニン。」

「私の鬼の力と。」

「私の妖狐の力と。」

「私の神の力と。」

「いでよ! 新たなラスボス! 鬼妖神!」

「これが鬼妖神!?」

「なんとも禍々しい邪気!?」

「最後の敵に持ってこいだ。」

「コ・・・コ・・・。」

「生まれたばかりだ。まだ言葉は喋れない。」

「次は教頭だな。」

「だいたいの場合は、ラスボスの威厳のために、よくしゃべる邪神官ハーゴ〇とか、魔王もどきバラモ〇だな。」

「適任者が現れるまで、案山子に命を与えて、教頭をやらせよう。」

「そうだな。我々がおバカキャラをしなくてすむ。」

「どうも案山子です!」

「これが本当の案山子先生ならぬ、案山子教頭だ。」

 場面代わり、その頃、猛特訓中の睦月ちゃん。

「睦月、おまえは侍忍者を目指すんだ。」

「侍忍者?」

「これがおまえの侍忍者の鎧忍装束だ!」

「おお!? これが無月の鎧忍装束でござるか!?」

 パロディーの睦月ちゃんに、登場人物が増えて、やっとストーリーらしいものができてきた。

 カロヤカにお任せあれ。

 つづく。

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