第8話 大作!? 対策!? 

「ゲホッ!? 全話は3000字になってしまったのか!? どうりで疲れるはずだ。」

 天は、吐血しそうな吐き気に襲われる。

「大丈夫? 天。やはり会話は1人1行までね。そうしないとめちゃくちゃ長くなっちゃう!?」

 麗は、そう言いながらも2行目にかかっている。

「各作品に独立してもらうと、ライト文芸部もやることがなくなりますし、私たちと他の作品のキャラクターとの共存は確定ですね。どうしましょう?」

 大蛇は、大作の対策が思いつかない。

「こんなのはどうですか? ぬらりひょんさんに校長先生になってもらうのは? そうすると苺先生の同僚の教師も、佐藤先生や鈴木先生ではなく、全てオリジナル教師ができますよ。ニコッ。」

 笑は、3行いってしまったので、✖1である。

「ちょっと待ってよ!? どうして私の同僚の教師が、妖怪にならないといけないのよ!?」

 苺は、校長がぬらりひょんになることを断固拒否する。

「大丈夫です。妖怪を擬人化して、イケメンにすれば、苺ちゃんも簡単に納得してOKします。カロヤカにお任せあれ。」

 カロヤカさんは、この世界の神である。たまたま女子高生をしているだけである。

「みなさん! 今日の和菓子は、甘くて柔らかい草餅ですよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。コンコンも食べてね。エヘッ。」

 本物の幽霊おみっちゃんは、自分のペットを登場させたことによって「エヘッ。」が2回にレベルアップした。

「コン!」

 コンコン。妖狐の子供である。山で傷を負った時に、おみっちゃんに拾われて傷の手当てをしてもらった。それからコンコンは、おみっちゃんに懐いている。

「どうも。普通の本物の忍者の睦月でござる。如月も弥生も、みんな、睦月の分身でござる。ということは、私が雪・氷・光の忍法が使えても何の問題も無いということでござる。キャッハッハ~!」

 睦月は、3行目にいったので、✖1である。

「如月です。睦月ちゃんは「ござる。」というのですが、現代には古臭くて合わないですよね。ニンニン。」

 如月は、「ござる。」は古いと言っている。しかし、「ニンニン。」は使う。

「ほ~い! 弥生です! 忍者の先輩作ナル〇でいうと、正義貫徹、伝統文化は、アメリカとヨーロッパでは、ポケットモンスタ〇と並んで大人気です。」

 弥生は、春の芽生えの様な明るい忍者を目指す。

「ジャジャジャジャーン! 4月の忍者! 卯月! ただいま参上! 忍法は、桜に関連するものしか使えません! ワッハッハー!」

 初登場の卯月は、4月といえば、やっぱり桜なのだ。最悪は上野公園の酔っ払いのような性格かもしれない。

「いや~、これだけ制限しても私がしゃべる頃には1100字。長くなりますね。いいですよ。私が校長先生をやっても。ただ私は、どちらかというと校長先生が天下りする教育委員会の方が似合ってると思いますがね。へっへっへ。」

 ぬらりひょんは、3行目に入ったので✖1。✖がついても、特にペナルティーはない。

「私の犠牲でぬらりひょん様が喜ぶのなら、私は福沢諭吉の像のように、学校の敷地にある銅像になって消えましょう。悲しい、クスン。」

 朱の盆は、水木しげ〇大先生問題により、学校の銅像になって、存在感を無くそうという苦肉の策だ。別名、セクハラ教師撲滅の像である。

「どうもイケメン教師の酒呑童子(鬼)です。擬人化してイケメン教師役になりました。キラ~ン。」

 酒呑童子(鬼)は、日本の3大妖怪の1人だが、ぬらりひょんが校長なら、自分は教師といった所である。

「さあ! ショートコント・スタート!」

「何人登場したのか、もう把握していないが、かなり体力は使うな。はあはあ。」

「少しづつなんだけど、なんとか話は進んでいるわね。」

「1人1言1巡すると、キャラクターの育成はできますが、ツッコミどころばっかりです。」

「どこからいこうかな~っと。」

「やっぱり疲労だな。とにかく長い。もう15人分くらい1人1言1巡してるんじゃないかな?」

「分けるか。ライト文芸部と108匹の妖怪。」

「難しいな。分けるとライト文芸部でやることがなくなる。また108匹の妖怪は、今のメンバーだけで、お話が成立するのか心配である。」

「困ったな。」

「困る必要はない。」

「なんで?」

「妖怪108匹を追い出した後のライト文芸部のやることを見つければいいだけだろ? やることは明確じゃないか。」

「カッコイイー!」

「妖怪さん、まだ3匹なんですけど。しかも、そのうち1匹の朱の盆は、学校の校庭で銅像になっちゃったし。」

「朱の盆は、水木しげ〇大先生の二次創作に抵触する可能性があるので、ぬらりひょんと朱の盆というゲゲゲの鬼太〇セットでは使えないな。」

「ということは、実質2名か。厳しい。」

「あの。」

「どうしたの? 睦月ちゃん。」

「忍者の私を忘れていませんか?」

「あ、忘れてた。」

「なんですと!? 世界的に日本の伝統文化の象徴として大人気の忍者を忘れるとはどういうことですか!? こっちは分身が4名もいるでござるよ!?」

「そうだ! そうだ!」

「ほ~い! ほ~い!」

「酒や! 酒持ってこい!」

「忍者が3人で花見して、酔っぱらっている!?」

「質の悪そうな忍者たちだな。」

「だって私の分身でござる。」

「なんだ、睦月ちゃんの分身か。そりゃあ納得だ。」

「嬉しいような悲しいようなでござる。」

「睦月ちゃんの分身ということは、未成年だよな。酒を飲んで花見していいのか!?」

「そこは触れないで。」

「次にぬらりひょんが校長と。」

「ダメ! なんで妖怪が校長なのよ!」

「まあまあ、怒らないでよ。苺ちゃん。」

「イケメン教師は酒呑童子と。」

「OK! イケメンは許すわよ! ちゃんと擬人化してね!」

「なんてお尻の軽い女教師だ!?」

「苺ちゃんは、そういう人よ。」

「だよね。」

「次に✖1・・・つけたけど、特に罰ゲームはないで処理しておこう。」

「✖って、あんまり好きじゃない。」

「もう人間の頭1つでは処理が追い付かない位、詰込み過ぎなのね。」

「面倒臭いだけだったりして。」

「もう整理しよう。キリがない。」

「ライト文芸部が8人と1匹。」

「忍者が4人。」

「妖怪が2匹と1銅像。」

「もう少しで、ライト文芸部と妖怪は別れてもいいかも。」

「それか新人の育成だけをライト文芸部で引き続き行うか?」

「それも面白いかもしれない。」

「ある意味、銅像になった朱の盆が最強だわ。」

「それと部長の天が書いた「異世界ファンタジー・オール・ミックス」作品の制作にも取り掛からなくっちゃ。」

 カロヤカにお任せあれ。

 つづく。

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