第7話 神のいたずら!?
「それにしても、どいつもこいつも、次から次へとアイデアが浮かぶものだ。部長の私の立場にも気を使ってもらおうか? 作品を書くのって、面倒臭いし、大変なんだぞ。」
天は、忍者と妖怪が嫌いになりかけている。
「初期メンバーでいる幽霊のおみっちゃんは偉いわ。」
麗は、何の違和感もなく現代ドラマにも登場できる本物の幽霊おみっちゃんに感心する。
「今回から決めなくては前に進めないことを列挙します。1つ目は、旧暦分身の12カ月の分身の能力・性格と、3人目の分身の登場。2つ目が、悪役妖怪の組織図や序列図と、悪役妖怪の2匹目の登場です。」
大蛇は、真面目キャラだけに、少し長い美味しいポジションをゲットした。
「いいな。私も大蛇みたいに、グッド・ポジションが欲しいな。ニコッ。」
笑は、大蛇に負けたと悔しがる。
「ご安心ください。どんな強敵が現れても、私が唯一無二の存在として、相手の行動を制止してみせます! カロヤカにお任せあれ。」
カロヤカさんは、この世界で1番強いのが、絶対のルールである。
「だから! 私が主役の30才以上の作品はどうなったのよ!?」
苺は、無視して、30才以上のコンテストは「歯科助手のみなみちゃん」の美代先生を出品することにした。ちなみにドリームコンテストは「ライブ!? 軽い文学部の話。第2期」で十分だ。ワッハッハー!
「みなさん! 今日の和菓子は、美味しくて冷たい抹茶アイスですよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」
本物の幽霊おみっちゃんは、あくまでも自分が先輩だとアピールしている。
「もうライト文芸部は、異世界や妖怪、幽霊、忍者なんでも出没する愉快な部室になってしまった。ここはロマンシングサ〇の魔界の塔なのか? なんで部室で他の作品のキャラクターをミックスしているのか、もう理解できないな。あ、私は食べたら帰るからね。」
幽子は、文化祭のコスプレ大会だろうが、異種格闘技だろうが、お茶のことしか興味はなかった。
「どうも普通で使えない忍者の睦月でござる。」
本物の忍者の睦月は、旧暦の1月の意味であるが、基本ステータスで、これといって特技がない普通。特に何も無いが、逆に全てを使える。キャラクター作りの逆をいく抜け道だな。
「如月です。現在、睦月と性格の違いはありません。あるのは、私の旧暦は2月なので、雪や氷の忍法が使用可能です。」
如月は、2月らしい設定になってきた。2月といえば、スキー・スノーボードのウインタースポーツが得意。コタツにみかん。コタツでゴロゴロ。あ、そういう性格か。心が冷たくて死んでいるのかな?
「弥生です。初登場! 睦月と如月と性格の違いは分かりません! 私は旧暦の3月なので、なので、なので・・・なんでしょう?」
弥生は、3月なので、雪解けとか、春の新しい始まり的な性格か。明るくて陽気でいいのだろう。希望、夢とか何かドキドキ、ワクワクしていていいのかもしれない。火でも水でもない。梅は梅でも使いにくい。とりあえず芽生えとか目覚めとかで、光の忍術が使えるしとこう。
「あらま。私で12人目なんですけどね。少し真面目に創作し始めただけで、1300字を超えてるですけど、この調子でライト文芸部はもちますかね? かといって、各作品ごとに分かれてしまうと、まだまだ登場人物が少ないから無理。私はもう少し、ここで和菓子とお茶をいただきますよ。へっへっへ。」
悪役妖怪のラスボスのぬらりひょんは、甘い物に目がなかった。
「さすがぬらりひょん様。おらはどこまでも、ぬらりひょん様についていきます。」
朱の盆。恐ろしい顔を見せて人を驚かせる妖怪らしい。あくまでも水木しげ〇大先生のおかげで有名になった妖怪。ここは種の盆を外すべきなのだろうか?
「ショートコント・スタート!」
「長い! 長過ぎてロマンシングサ〇のストーリーをネットで検索してしまって読んできたわ!」
「ここにたどり着くまでに13人で1600字。文字数を稼ぐには1人1言1巡は良いけど、疲れるわね。」
「長い高位魔法の詠唱とでも思わないとやってられないです。」
「問題は、全員が終わらないと自由に会話ができないという欠陥があるわ。」
「はい! はい! はい!」
「どうしたのおみっちゃん?」
「私も自分の作品から新キャラクターを出したいです!」
「おいおい、ライト文芸部は中国雑技団やビックリ人間大集合じゃないんだぞ?」
「どうせ止めても、次から次へと新キャラクターは創作、登場、召喚される訳だし、いいんじゃない。」
「やったー! ありがとうございます!」
「いいのか?」
「全て、ライト文芸部の創作作品のキャラクターとしておけばいいのよ。」
「だからライト文芸部は何部だ? 夢遊病の集まりか?」
「いいえ、精神疾患者の集まりよ。」
「発表します! 私のペット! コンコンです!」
「コン!」
「犬?」
「猫?」
「狸?」
「違いますよ!? コンコンは狐です。妖狐の子供です!」
「コン!」
「なんだ、狐か。」
「エサは油揚げかな?」
「ウサギ小屋ならぬ、狐小屋を作らなくっちゃ。」
「だから! コンコンは妖狐って言ってるじゃないですか! コンコン、狐火で懲らしめてあげなさい!」
「コンコン!」
「ストップ!」
「か、カロヤカさん!?」
「この世界で、狐火だとか、目から口からレーザービーム、かめはめ〇は禁止されています。アニメ作品ならいいのですが、現実ドラマでCG処理や特殊メイクなど高額な制作費がかかるものは却下されます。幽霊はドン・キホー〇でコスプレ衣装を買って女優さんに着せればいいだけですし、コンコンも妖狐ですが、ペットショップで狐を借りてくるか、犬を「妖狐です」と言い張ればいいだけなので、OKとします。」
「さすが! カロヤカさん!」
「この世界の神だ!」
「ライト文芸部が存続できているのは、カロヤカさんのおかげだ。」
「なんて都合のいいキャラクターなんだ!?」
「カロヤカにお任せあれ。ワッハッハー!」
「いや~ライト文芸部は不良のたまり場ですな。」
「お茶屋の主まで、ペットを呼び寄せてしまった。」
「お茶が上手い。やっぱり私たちには和菓子とお茶が似合いますな。」
「あ!? 茶柱!?」
「お、これはぬらりひょんさん、何かいいことがありますよ。」
「そうですか? 忍者さんたちも、お互いに頑張りましょう。」
「はい。意外と妖怪って、いい人なんだな。」
「カキカキ。」
「如月、何をやっているでござるか?」
「もうすぐ夏だから、かき氷でも売って軍資金を稼ごうかと。」
「私は光の忍術を使う、明るい性格みたいなので、呼び込みしますよ。」
「そういえば昔「制覇!!!」で太陽光線をまき散らす天照大神という迷惑な女神がいたでござる。」
「それいただき。神様や女神様も妖怪にしてしまって、登場してもらいましょう。これで妖怪108匹問題も解決に全身ですな。へっへっへ。」
「さすがぬらりひょん様。抜け目がありませんね。」
「種の盆。おまえはリストラ候補だぞ。」
「ええ!? なんでですか!? おらが何かやったっていうんですか!?」
「水木しげ〇大先生問題に抵触する。だから、おまえは女生徒の着替えを盗撮したとか、女生徒との体に触ったわいせつ行為とか、女生徒とお付き合いしたとか、生徒の母親、姉妹とお付き合いした不純異性交遊により、教師をやめろ。」
「そ、そんな!?」
「もう3000字だ。弁解の余地はない。それではカロヤカさん、頼みましたよ。」
「カロヤカにお任せあれ。」
つづく。
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