第5話 食べること

一時期、命を食べるという事に縛られていた。

『自分がそれに値する人間なのか』などと迷走していた。


今は、力をいただき、自分なりの行動の活力とするために行う行為と思っている。


一つ、自尊心を持つ

一つ、自分を大切にする

一つ、自分の好きなことをする

一つ、感謝する

一つ、経過を認識する

一つ、笑顔を大切にする

一つ、健康に配慮する

一つ、好奇心を持つ

一つ、心穏やかに過ごす

一つ、命を大切にする

等。


食すという事は、明日への自分を作る過程なのだ。

命をつなぐことだと感じている。


せっかくの命なら、おいしく楽しく感謝して食したい。


個人的に野菜についてだが、育ってきた背景を感じたいと思っている。

なので基本、素材を生かして調理する。


食べた時に、空の色を感じたい、薫る空気を感じたいと思う。

つまり心豊かになりたいのだ。


私にとっての食事は、心身共に大切なものである。


誰かとの関わりを繋げるために、また繋がり続けるためにとの理由で会食をすることはある。「ごはんでもどお」の流れだ。

その時は、相手との会話、気遣い、顔色、様子等に脳をフル稼働させる必要があるので、ゆったりと堪能して食すことはできない。

でも、独りで食す時は、時間も空間も自分のために取り分けて空気もまとめて、静かに味わう。まさに贅沢なひとときである。


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