第12話 税金とはお預かりしたものに過ぎない

 わたくしが行政、現代の特別公務員である国会議員に対してアタマに来てしまうのは、多くの愚か者が『税金は国民から貰った物』だと考えている(はずだろうという)ことです。税金というのは実際には『国民からお預かりして、なにかしらのサービスとしてお返しいたします』という物なのです。だから、丸山穂高などというバカに税金から捨て扶持をくれてやるなんて最低最悪な行為なのです。すぐに抹殺すべきです! こういう時には国会議員になった際に強制的にはめ込まれた自動死刑装置でも働くようにすべきなのです。当然、そのほかの行政を預かるものも身を律するべきで、刑罰は通常の人の五倍を受けるとか、通勤範囲のギリギリ遠方に住居しなければならないなどのある種の差別行為が必要だと思います。当然、公僕ですからね。常に下から、分かりやすい言葉で、ものを話すべきであり、この時点で、麻生太郎は死刑です。血族を根絶やしにしたって構いません。わたくしに力さえあれば、すぐにでもやります。残念ながら、それがないので、この物語上では我が十二神将を使い、麻生衆議院議員の頸を刎ね、血族の頸も同様にしました。それらが腐るまで五条河原に晒しますので、そういうものがお好きな少しばかり、お下品な皆さんのご来場を心よりお待ちしております。これだって税収になるのですから。なおお一人さま、令和のお金で一千万円いただきます。もちろん、どの時代のお金で大丈夫です。きちんとした経理助(けいりのすけ)以下の役人を取り揃えておりますので戸惑うことはありません。別の国、別の時代の通貨にも対応しております。ただし、キャッシュレスはまだ回線がございませんので承りかねます。申し訳ございません、と謝る皇帝。


 税金をいかにお預かりするのか? これは難しい問題です。この時代の多くの方が従事しているであろう稲作。これはとても楽です。現物をいただけばいいのですから。保存も効きます。保管も容易です。ねこを数匹飼っておけばいいんですからね。あとはお預かりするパーセンテージだけを考えればいいです。


 しかし、その他の農作物、その他魚類、肉類はすぐに腐りますから、出荷、販売などして現金に替えてお預かりしなくてはなりません。ご面倒をおかけしますね。なにか優遇措置を考えなくてはいけませんね。財務上(ざいむのかみ)! 至急検討しなさい!


 そのほかの知的活動をしている方はもう、申し訳ございませんが、確定申告していただくしかないですね。面倒をおかけして心苦しいです。なるだけ早く、インターネット網を整備して『易々(いい)タックス』を実現したいと思います。国交上(こくどこうつうのかみ)! アクビなんかしてないで、死ぬ気で働け! 就業時間内はな。


 今までの国家は(今の日本も当然含めて)、税金を集めるだけ集めて、無駄なことに使っていると、感じざるを得ません。国家には利益はいらないのです。国民に惜しみなくサービスをすればいい。そのおこぼれが公務員の給料ですよね。まあ、他国にないものすごい特産物を作ってしまったり、とんでもない知的財産を生み出して、それを他国に販売する。これは是非とも推進するべきでしょう。でも、それだって最終的には我が国の皆さんの利益に供しなくては意味がないのです。そうでなければ、国家など必要がありません。「個人個人」で生きていけばいいだけのことなのです。日本など、そうなる可能性が高いです。

 どこかの国に、年金やらずぼったくりのところがあるようですが、まずは、歴代責任監督者、わたくしたちの国の例で言えば『過去の財務上とその血族の頸を五条河原で刎ねまくる大博物会。当然、石を投げてもいいです』を開催し、間髪入れず、関係各庁を徹底査察、悪いやつはどんどん、血族ごと消していきます。そうしないと皆さん納得しないでしょう? わたくしは『日本涼国皇帝』としてこの案件をやり遂げますから。申し訳ありませんが、消費税を少しばかり、上げさせてください。

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