第2話 中華大陸で日本初の帝国の残り香を発見す

 紀元前1900年頃、中国にあったのでは、とされている夏王朝。従来は単なる伝説とされて来ました。まあ、面倒なので簡潔にまとめますと、中国史上においてというか世界史上、最初の帝国は秦国であり、その時初めて皇帝という位も出来ました、王よりも偉いという意味です。初代はもちろん、政(せい)がなります。世界史上始めてなった皇帝ですので、彼を始皇帝と呼ぶのです。


 ところが、現在の考古学というのはものすごい発展を遂げます。そのために当初は存在が否定され、もしくは伝説と思われてていました、周、殷(商)、そして神話としか考えられていませんでした夏王朝の証拠らしきものまで見つかってしまったのです。インド人もびっくりです(?)


 ただ、それだけなら中華大陸の大発見というだけですので、わざわざ、全宇宙統合大学超名誉教授・名無野権兵衛先生を奉り上げるほどのこともありません。せいぜい。全宇宙大学法人東京大学の名誉教授でもお連れすれば事足りたのです。


 ではなぜ、そうしなかったのでしょう。答えは簡単で、日本に対するとんでもない史料が見つかったのです。興味のない方にとってはなんともないことでしょうが、今回の発見は場合によっては日本考古学界をひっくり返してしまうかもしれないことなのです。


 古代の日本は倭国と言って力の強い国家の連合体で、そこから頭角を現して来たのが現在の天皇家です。それほど武力があるようには感じられませんので、何かしらのシャーマニズムを持っていたのではとわたくしは個人的に考えています。


 当然強国の王者の一人であった天皇家当主は何代も統治者として続くうちに、「畏れ多い」として完全に帝位を確保し、同時に姓が消えていき「きざし」だけが残っていきます。だから戦前まで、天皇は自らを「朕」(ちん・兆しの意)と呼ぶようになります。他の国々の皇帝家をみればわかりますが、ほとんどの皇帝家には姓がありますよ。なかったらゴメンさいね。中国の皇帝家なんて関東軍の傀儡政権である満州帝国も含めてほぼ全部にあります。ヨーロッパは苦手なんで勘弁なのですが、ハプスブルク家とかザビ家とかありますよね?


 日本の天皇家は、万世一系。たとえ時の施政者は藤原氏、平氏、源氏、北条氏、足利氏、織田氏、豊臣氏、徳川氏と変わっていっても、その上の天皇家に変わりがない。まあ、実権がないともいえます。ヘタに実権のあった後醍醐天皇はねえ……


 唯一天皇家以外で帝王を名乗ったのは平将門公(公をつけたのはわたくしの個人の心情ですのでご勘弁ください)、彼は新皇を名乗り、西の天皇に東日本の割譲を迫っています。しかし、従兄弟である平貞盛と元はならず者であった、俵藤太こと藤原秀郷に将門公は倒されます。以後、天皇家以外、日本には皇帝家はいないとされていたです。


 ところが、今回、夏王朝の調査発掘中に、とんでもないものが見つかってしまいます。『日本涼皇国夏王朝出張部』という印璽です。これを見つけてしまった文科省のエリートは、この印璽を蹴っ飛ばして遠くにやって、とりあえず、なかったことにしようとして蹴飛ばし損ねて大転倒してしまい、太もも複雑骨折に左のアキレス腱断裂の大怪我。ゴッドストライカーとも呼ばれ損ないました。恥ずかしくも、運動音痴だったことが露見し、治療終了後は、市民プールで週一回犬かきをしているそうです。(ネタ元が古すぎますね)


 面白かったらまた読んでください。


 では。

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