「さて、話し合いをしよう」
「その必要はありません。この物語には怖い対象である人形が登場しています。ご本人登場しています」
「しかし待て。顔の描写がない」
「そういうの、屁理屈っていうのですよ。『顔出しNG! 集まれホラー!』ならギリギリセーフでしたよ」
「この作品は『ご本人登場…しない怖い話』の参加作だからな。作者としてはセーフだったのかもしれないが、こちら側のジャッジはアウトだな」
「さて、以下感想です」
「書き言葉なのか。目で文字を追うより耳に入れたほうがしっくりくるかもしれない」
「136さん(主に怪談朗読をしている人)の声質や抑揚の付け方がこの作品に合いそうです」
「あと、人形を見た次の日の出来事のおかげで、あとから首吊り人形が不気味に感じる」
「ラストは赤いソレと二人きりだったのですね」
「バスを返す前に取り忘れた子に渡したのでは? バスを返したあとに、リュックサックを持って帰宅するのは抵抗がある」
「このあたりは勝手に想像するしかないですね。そもそも誰の荷物だったのでしょうか?」