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2020年4月26日 09:03
昨年のM-1はとても印象的でしたね。 ファイナリストの多くが初進出で、ミルクボーイを初め、世間に知られていないコンビが多かったと思います。お恥ずかしい限りですが、当日までは「今年のM-1パッとしないなあ」というのが本音でした。 一昨年、霜降り明星が史上最年少優勝を遂げ、芸人界に刷新の気運が高まりました。そのことを受けた運営サイドがM-1ブランドを保つため「霜降りを越えるスターを」と奇をてらった人選をしたのでは、と穿った見方をしていました。 実際、かまいたち、見取り図、からし蓮根のような大阪吉本組の鉄板漫才はともかくとして、他は曲者も曲者ぞろい。同じ吉本でもニューヨークはディスり漫才というスタイルがあるし、ぺこぱにはおもしろ荘王者という色濃い経歴がありました。賞レース常連のインディアンスはテンプレと言えばテンプレで、大会前は満を持してという雰囲気がありましたが、あのザキヤマを彷彿とさせる田淵のキャラがどこまで受け入れられるかが気になっていました。 そう考えると、ミキや和牛のようなオールドスタイル、既に人気を博しながら、常に新たなスタイルを求める四千頭身や東京ホテイソンのようなニュースタイルの実力者を決勝に上げた方が良かったんじゃないかと思っていました。 でも、結果は火を見るより明らかでしたね。 初進出組の活躍目覚ましく、最終決戦にはミルクボーイとぺこぱが食い込み、上位陣は経験者組が多かったものの、どのコンビも随所で爪痕を残し、見事な奮闘ぶりでした。 そして、M-1ファイナリストという肩書と切っても切り離せないのが、その後のメディアの露出。 全てのコンビを確認できている訳ではないですが、「漫才は出来るけどフリートークはてんでダメ」という陰口は全く聞こえてこない。それどころか各メディアで上手く立ち回っているような印象を受けます。 そういう意味においても、特に印象的な大会でした。 まだまだ眠っている実力者がいるんだぞと視聴者に訴えかけてくるようでした。 今年の大会も期待に胸が膨らみますね。 どんなコンビが出てくるんですかねー…。楽しみです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!九組中七組が初の決勝進出というニュースを最初に見た時に、私も興奮よりも不安の方が強かったことを覚えています。ツイッターのトレンドに和牛が入っていて、それを見てから彼らが決勝に行けなかったことを知りましたし、世間も不安や不満を抱いていたのでしょう。あと、これは生で見たからだとは思うのですが、「ミルクボーイが滑ってたりしないだろうか……」という心配もありました。もちろん、杞憂だと証明されましたが。そんな気運があったからこそ、ファイナリストたちの大健闘を素直に称えたいです。平均点数が高かったということにも、それが率直に表れていると思います。一昨年の霜降りの優勝、そこから始まった芸人界の刷新、確かに強く感じます。賛否両論ありますし、過激派の言葉も耳にしますが、どんな芸人さんにもチャンスがつかめる流れになってきているのではと思います。実際、霜降りの優勝があったから、ミルクボーイが漫才を本気で取り組むようになったと言っていましたから。恩恵を受けているの第七世代だけじゃないと。余談ですが、M-1のアナザーストーリも見て、滅茶苦茶号泣しました。日の目を浴びなくても真剣に漫才と向き合ってきたミルクボーイや、大会後に互いを讃え合うかまいたちと和牛に。ファイナリストたちも、真っ直ぐな道ではなかったのだと思います。あそこに立てるまで、どれだけの苦労と涙があったのか。面白い人たちがその面白さを認められて、芸だけで身を立てられるようになってほしいと、心から願います。今年のM-1でも、お笑い界をひっくり返せるほどのスターが誕生しますように!
昨年のM-1はとても印象的でしたね。
ファイナリストの多くが初進出で、ミルクボーイを初め、世間に知られていないコンビが多かったと思います。お恥ずかしい限りですが、当日までは「今年のM-1パッとしないなあ」というのが本音でした。
一昨年、霜降り明星が史上最年少優勝を遂げ、芸人界に刷新の気運が高まりました。そのことを受けた運営サイドがM-1ブランドを保つため「霜降りを越えるスターを」と奇をてらった人選をしたのでは、と穿った見方をしていました。
実際、かまいたち、見取り図、からし蓮根のような大阪吉本組の鉄板漫才はともかくとして、他は曲者も曲者ぞろい。同じ吉本でもニューヨークはディスり漫才というスタイルがあるし、ぺこぱにはおもしろ荘王者という色濃い経歴がありました。賞レース常連のインディアンスはテンプレと言えばテンプレで、大会前は満を持してという雰囲気がありましたが、あのザキヤマを彷彿とさせる田淵のキャラがどこまで受け入れられるかが気になっていました。
そう考えると、ミキや和牛のようなオールドスタイル、既に人気を博しながら、常に新たなスタイルを求める四千頭身や東京ホテイソンのようなニュースタイルの実力者を決勝に上げた方が良かったんじゃないかと思っていました。
でも、結果は火を見るより明らかでしたね。
初進出組の活躍目覚ましく、最終決戦にはミルクボーイとぺこぱが食い込み、上位陣は経験者組が多かったものの、どのコンビも随所で爪痕を残し、見事な奮闘ぶりでした。
そして、M-1ファイナリストという肩書と切っても切り離せないのが、その後のメディアの露出。
全てのコンビを確認できている訳ではないですが、「漫才は出来るけどフリートークはてんでダメ」という陰口は全く聞こえてこない。それどころか各メディアで上手く立ち回っているような印象を受けます。
そういう意味においても、特に印象的な大会でした。
まだまだ眠っている実力者がいるんだぞと視聴者に訴えかけてくるようでした。
今年の大会も期待に胸が膨らみますね。
どんなコンビが出てくるんですかねー…。楽しみです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
九組中七組が初の決勝進出というニュースを最初に見た時に、私も興奮よりも不安の方が強かったことを覚えています。ツイッターのトレンドに和牛が入っていて、それを見てから彼らが決勝に行けなかったことを知りましたし、世間も不安や不満を抱いていたのでしょう。
あと、これは生で見たからだとは思うのですが、「ミルクボーイが滑ってたりしないだろうか……」という心配もありました。もちろん、杞憂だと証明されましたが。
そんな気運があったからこそ、ファイナリストたちの大健闘を素直に称えたいです。平均点数が高かったということにも、それが率直に表れていると思います。
一昨年の霜降りの優勝、そこから始まった芸人界の刷新、確かに強く感じます。賛否両論ありますし、過激派の言葉も耳にしますが、どんな芸人さんにもチャンスがつかめる流れになってきているのではと思います。
実際、霜降りの優勝があったから、ミルクボーイが漫才を本気で取り組むようになったと言っていましたから。恩恵を受けているの第七世代だけじゃないと。
余談ですが、M-1のアナザーストーリも見て、滅茶苦茶号泣しました。日の目を浴びなくても真剣に漫才と向き合ってきたミルクボーイや、大会後に互いを讃え合うかまいたちと和牛に。
ファイナリストたちも、真っ直ぐな道ではなかったのだと思います。あそこに立てるまで、どれだけの苦労と涙があったのか。
面白い人たちがその面白さを認められて、芸だけで身を立てられるようになってほしいと、心から願います。
今年のM-1でも、お笑い界をひっくり返せるほどのスターが誕生しますように!