61日目 御坊ー有田
ビジネスホテルを出発。少し歩いていつもの国道42号線に合流。目指すは有田だ。
北に向かって歩いて間もなくして、日高町に入った。
特に何が変わったわけじゃないけど、前方を見ると緑が広がっており、ちょっとした山も見える。代わりに住宅は少なくなった。まぁ市と町の規模からすればそうなんだろうけど。
前方の山が徐々に大きくなり始めたころ、どうやら歩道がなくなりそうな感じなので、脇の道を通っていくことにする。
県道23号線。住宅の間を抜けるようにしていくと、さっそく周りが山っぽくなる。左手にため池のようなちょっとした池があった。池の水を全部抜くをしなくても、水量は少なめで底が見えた。雨が降ったとき用かな。
そして予想通り、アスファルトの道は山の中へと入っていく。竹林が目立つ山の中の道を登っていく。地図によれば、この下を紀勢本線が通っているようだ。
そんな山道にぽつんと看板が。池田城跡って書いてあるけど、矢印の方向の頂上へ向かわなくちゃいけないみたい。けどその道はどう見ても本格的な山道。これは無理。
道は国道の上をもまたぐようにして進む。この下は国道のトンネルだ。その上を通っているこの道にもトンネルがあった。まるで廃坑の入り口みたいでちょっと躊躇したけど、一応奥に明かりが見えたので進む。
その後も下の国道をジグザグとまたぎながら進んでいると、ようやく下り坂。目の前に海が見えてきた。海上自衛隊の基地があるみたいだけどよく分からない。由良という場所で、そこそこ大きな集落だ。その町を抜けるようして県道をそのまま進み、国道に合流――かと思ったら、今度は国道が高架になっていて県道を横切るように上を通っていた。
それでも由良川沿いに北へと進んでいくうちに、ようやく合流できた。もう山道は勘弁だ。
国道は徐々に進路を東へと変えて進んでいく。この辺りの地形が西にちょっと出っ張っているので進む方向としては正しいんだけど、海岸線沿いからは離れてしまった。
道は左右に小高い山の真ん中を通っていくように伸びている。周りには畑とぽつぽつと住宅が広がっていて、里って感じ。地名が「畑(はた)」だし。
この辺りでまた国道が自動車専用道になりそうなので、地図での距離的にも短そうな県道177号線を入っていく。住宅の間を抜けるような道だ。別名南金屋由良線ってあるけど、由来はなんだろう。
住宅を越え、畑を越えそして山に入っていって、再び国道に合流したら目の前にトンネル。迂回路もないので思い切って突入した。
抜けると広川町に入った。相変わらず国道が山道を抜けるようにくねくね伸びている。狭くて歩きにくいけど、開き直って進むしかない。
それでも徐々に山を下っていき、ようやく集落が見えてきた。信号があると町って感じがするよね。
有田みかんの看板を見て、ここが、あの有田であることに気付いた。
広川インターチェンジの横を越えて先に進んでいくと平野が広がるようになってきた。やっぱり山よりは店や住宅が多いので道も歩きやすい。そして広川(地名じゃなくて本当の川)を渡ったあたりで、次の町、湯浅町に入った。醤油発祥の地だ。実はここにも以前きたことがある。和歌山旅行のついでに、ご当地萌えキャラである「みったん」を見ようとしたのだ。
国道沿い、湯浅駅の近くに湯浅醤油の店舗がある。白と黒で出来た歴史を感じさせつつも綺麗な店舗だ。もっとも、みったんグッズがあるのは、国道をさらに先に進んだ左側、湯浅醤油小原久吉商店の方だ。
前回来たときは定休日だったんだけど、今日は営業しているみたいで、お店の窓に、みったんのポスターが張られていた。さすがにお土産は買えないけれど前回のリベンジが出来て良かったよ。
ちなみに、その隣に魚のオブジェがあって「魚つりのメッカ 湯浅町」ってあった。何をもって魚釣りなのだろう。こういうオブジェや看板があると、たいてい市町村境だ。案の定、有田市に入ったようだ。
国道沿いにある餃子チェーン店で休憩も兼ねて遅めの食事をとって、再び歩き出す。さぁ、あとちょっと。
大きくて歩きやすい国道を進んでいると、大きな川、有田川に到着。
ここを渡らず、川に沿うように西へと曲がる国道沿いを歩いて、今日の宿泊地に到着。お疲れさまでした。
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