59日目  白浜ー南部


 さぁ出発。やっぱりいいホテルに泊まれると体力の回復も違う気がする。

 まずは大通りを少し進んで、県道を東へと進む。東って言うと逆方向っぽいけれど、地図で見ると、白浜って西のでっぱりだったんだね。南端ってイメージだったからちょっと意外。というわけでそのでっぱりから戻るための東へである。


 まっすぐ行くと海に突き当たって、今度は南へ。ここからは登りかな。

 白浜駅まで4キロ。そして紀伊半島でずっとお世話になっていた国道42号線があと8キロって看板にあった。白浜に寄ったので、国道からそれだけずれていたってことかな。

 先に進んでいくと橋になっていて、右方にも海が入り組んだ地形に。近大の養殖試験場とのこと。知り合いからクエの養殖もしているって聞いたことあるけど、いるのかな。さてここからは三段壁分の登りだ。以前来たときは自転車で苦労したから歩きの方がまだまし。と思いつつ歩いていて、街並みが違うことに気付く。あ、そっか。あのときは白浜駅に向かったわけだけど、今回は直接海沿いを田辺に向かっているから道が違うんだ。

 歩道とともに整備された道は、南紀白浜空港線って書いてあった。昨日も通った道だ。場所は違うけど、空港と同時に作られたのかな。


 その歩きやすい道を進んでいくと、早くも田辺市に入った。さっきの近代養殖場のように道路が橋になっていて、右側が入り江になっている。内之浦という地名みたいだけど、伊豆の内浦と似たような地形・名前だ。

 左手に海があり、道沿いにはヤシの木が並ぶ。町並みもいい感じだ。

 そのまま進んでいくと、高架になっている国道42号線と合流。高速道路のように高架の道が続くけど、歩道もあるのでそこを進んでいく。途中で歩道が無くなったりしないよね。困るし。


 道の駅のようなところで休憩。名前は、味の駅? 紀州ということもあって梅干し押しだった。

 それにしてもこの道、歩きやすいんだけど高速道路みたいに町中から離れているから、いわゆる町並みが見られなくて、田辺市に来た、って感じにはあまりなれない。まぁ紀伊半島では道路に苦労してきたから、たまにはこういう道もいいけれど。

 歩道を歩いていたら、いつの間にか国道の高架から下におろされたけれど、右上に伸びる国道を見るように、並行するように進んでいく。降りたついでにマックがあったので久しぶりにそこで食事をとった。ハンバーガーって、たまに食べたくなるよね。


 その後は再び国道高架に合流。

 西から南へと曲がって伸びる芳養川を渡ると、今日の目的地である南部駅に向かうため、川を沿うように進んでいく。久しぶりに住宅街を抜けていくルートだ。川に沿うように海方面の南に向かい、途中からは西へと向かう。その途中にトンネルがあった。名前を見ると井原隧道と書いてあった。この「隧道」って文字を見ると、昔からのトンネルなんだなっていう気になる。ちなみに読み方は「すいどう」。意味はそのままトンネルで、神奈川の小さなトンネルでもちょくちょく見かけた。


 その後海沿いを進んでいると、ちょっと大きな道に入った。看板を見てみると、国道42号線だ。もう長い付き合いになるなぁ。

 海を見ながら進んでいく。地形的に出っ張った部分があって、西に北にと進んでいくと沼津を思い出す。

 さて南部駅はもう少し先だけど、今日はここで少し早めの宿泊。料理宿っていうから小さな民宿だと思っていたけれど、まともなホテルのような建物だったので(失礼)ちょっとびっくりしました。


 

 

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