44日目 伊勢ー鳥羽
今日の目的は、三重県の東側、鳥羽まである。
時間的には余裕があるので、まずは外宮を参拝してきた。前にも観光できたことがあったけど、朝の早い時間はやっぱり雰囲気が違う。観光客も少なく、静かで荘厳な感覚でお参りが出来た。
よしそれじゃ、行ってみよう。
まずは県道22号線を東へと進む。
今日は時間にも余裕があるので、ショートカットをするような最短の道を選ばなくてもいいので気が楽。適当に東を目指してみるのもいいかもしれない。
錦水橋から南側(上流方面)に目をやると、街並みを縫うようにして伸びている川の先に、山々の緑が生える。橋の上から見る景色はどこも好きだ。
それからしばらく歩いていると右手に大きな森が見えてきた。伊勢神宮とはもう関係ないはずだけど。何か看板があったので見てみたら「野口みずき金メダルロード」って書いてあった。なんでかと思ったら、伊勢市の出身なんだね。この辺りも実際トレーニングで走っていたようだ。
交差点を左に曲がって、参宮線の線路をまたぐようにかかっている橋を渡る。ここからの景色も絶景だ。それなりに栄えた街並み。広がる田畑。ところどころに伸びる山間。バランスが絶妙で、伊勢の雰囲気が出ている。
橋を渡ると右手に真珠産業ビルという建物があって「お気軽にお入りください」って書いてあった。けど普通の会社っぽくて、お気軽な感じはないんだけど。奥にある看板を見ると、真珠取り出し体験ができるのかな。そういえば、これから向かう、鳥羽・志摩は真珠の産地だ。でも興味ないので先へと進む。
そのビルの角を右に曲がって再び東へと向かう。道路は国道42号線だ。
目的地鳥羽までの標識発見。14キロ。昨日に比べれば、半分以下だ。
五十鈴川の橋を渡る。河口が近いからか、川幅水量が大きい。下流側を見れば、地平編・水平線が見えそうなどこまでも空が広がっていて、上流側は川が山々へと続いている。その様子は、神の住まう山って感じで、信仰したくなるのも分かる気がした。
橋を越え先に進んでいると、「豊橋・田原・伊良湖岬(フェリー経由)」という看板を見つけた。おお。懐かしい地名だ。そういえば、愛知県の半島をくるりと回った時、鳥羽行のフェリーがあったっけ。うまく乗って帰ってこられる時間があったら、土肥のときのように乗ってみるのもいいかも。
とはいえ、そこまではまだ10キロ。まだ先だ。
少し進むと、夫婦岩入口という看板。0.2キロと近くなので寄ってみた。
矢印通り小道を抜けると、一気に観光地っぽい旅館や建物が並ぶ通りになった。そして前方に広がるのは、海である。
夫婦岩自体は、ざっくりと言ってしまえば、海から突き出ている大小二つの岩にしめ縄がまかれてつながっているだけ。けど歴史があるんだろうなぁ。
その他、おみくじやら出店のようなものが並んでいた。昼食替わりに歩いて食べられるものを買い、契の松なんていうのも見ながらのんびりとして、国道に戻った。
そしたらまた観光地っぽい雰囲気に。どうやら今度は水族館があるようだ。伊豆沼津で一人水族館を二つもこなした自分だが、まぁ今回はいいかなというわけで、パスして先へと進む。
国道は半島の地形に沿って南へと向かう。さっきまで海だったのに気づいたら山の中。三浦半島や伊豆半島でも一緒だった。この先もそんな感じかな。たまに山を抜けると、左手に木々の間から、海が広がっている光景も一緒だ。
しばらくは歩道がなくて歩きにくかったけど、伊勢二見鳥羽ラインと合流すると、一気に道幅が広がって、街並みも観光地らしくなった。
そして鳥羽駅に到着。ところどころに立っている白いビルはホテルかな。何となく、伊豆熱海のような雰囲気だ。
時間があるので、とりあえず鳥羽マリンターミナルに行ってみた。懐かしの伊良湖の文字だ。けどこの港は、伊良湖方面だけじゃなくて、志摩半島に多数ある離島への足ともなっているみたい。そういえば駅前に、離島に橋を、みたいなことが書いてあったけど、確かに船だと大変なので橋があると便利かも。
結局伊良湖には戻らず、そのあとは鳥羽水族館へ寄ってみた。
さすがに全国的に有名な水族館だけあって、広い。いろいろな海の展示があって見ごたえがあるし、最近はやりの、へんな生き物コーナーもあった。中に入ってしまえば、人はたくさんいるので一人でも問題なかった。
ゆったり回っても、今日はまだ時間があるけど、これくらいでホテルに戻ろう。たまにはこういう日もいいかもね。
というわけで、今日はここまで。お疲れさまでした。
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