42日目 亀山ー津
二日続けての山越えにさすがに疲れたので、今日の行程は短め。
目指すのは三重県の県庁所在地、一文字で有名な「津」である。海沿いの都市なので、何日ぶりかに海も見えそうだ。
というわけで。今日はゆっくりと出発。
県道28号線を東に向かって歩く。綺麗な道だ。今日は山道を歩く必要もないはず。たぶん。
途中から県道649号線で南下する予定なんだけど、気づいたらいつの間にか過ぎていた。どうやらさっき左右を横切る道路の下を、トンネルのようにくぐったんだけど、その道路が県道649号線だったみたい。地図もしっかり見ないと道路の交差が分からないから注意だ。
というわけで少し戻り。時間的に余裕があるので気分も楽だ。
〇〇号線という番号が作った順番だとしたら、649号線ってかなり最新になるけどどうなんだろう。実際新しい綺麗な道で歩きやすいけど。
鈴鹿川を渡ると普通の道路になったけどまっすぐ歩きやすい。なんて思っていたら急坂だ。山道のくねくねと違ってまっすぐ高低に伸びていると、登るのも辛く感じる。あのくねくねカーブも色々考えてくれているんだなと思う。
坂を上り終えてしばらく。この先に十字路があるようだ。道路の上の青い標識。直進方向、十字の上の部分が目指す「津」。右折方向が昨日通った「関」。そして左は「鈴鹿」。うーん。惜しい。鈴鹿が一文字だったら美しかったのに。なんてことを思いつつ、十字路を直進。
また地味に上り坂だ。海に向かっているはずなのに登るのっていかに?
この辺りはちょっとした新興の住宅地みたい。建物の雰囲気が違う。
それにしても小田原-熱海間のときにもあったけど、なぜわざわざ山の上を切り開いて家を建てるのか。土地が高かったころの名残なのだろうか。ちなみにそこを抜けると下りになって、左右を森林に囲まれた山の中の道になった。この辺りも熱海のときと同じだ。
右手に線路が見えてきた。紀伊本線の線路みたい。ようやく建物も目立ってきて、山を越えた印象だ。
そのまま道なりに進んでちょっと大きめな「三宅新橋北詰」交差点を右へと曲がる。ちなみに交差点を直進するとそこに「鈴鹿市」の看板。つまり右に曲がったら微妙に鈴鹿市に入らない、ってことかな。と少し残念だったけど、右に曲がってもその道を進んでいたら、鈴鹿市三宅と書いてあったので、どうやら鈴鹿市に無事は入れたようだ。市境は分からなかったけど。
またまた上り坂を上ってしばらくすると「鈴鹿ツインサーキット」の入り口が見えた。自分の印象通り、鈴鹿市自身も「モータースポーツ都市宣言」しているようだ。まぁ歩きなのでサーキットは利用できないのでスルー。それにしても山と畑の中を通るこの道。サーキットに来る前からサーキット出来そうな道だ。
そして何か境目があるわけじゃないけど、津市に入った。いつの間にか国道306号線に名前を変えていた道を進んでいると、ちょっと長めの下りに。そろそろ海が近いのかな。
なんて思ったらまた登り道、そして下り。それを繰り返しているとようやくなだらかな平原に入った。と思ったらまた登り。けどその登りは伊勢鉄道線の線路を越えるための橋だった。
橋の上から海が見えるかなと思ったけど残念ながら見えなかった。けど眼下にたくさんの住宅が広がっているところはさすが県庁所在地。その家々に隠れて見えないけど、山がなく空が広がっているということは、おそらくその先が海なのだろう。
そのまま直進して海まで行きたいけど、まず目的は津駅なので、直進せず南北に伸びる国道23号線に沿うように右折して南へ向かう。あとちょっとだ。
さすがに名古屋方面から津市を結ぶ線なのか、片道二車線中央分離帯ありの良い道である。
こういう道にあるのがロードサイドのお店。せっかくなので何日ぶりかにちゃんとしたお店で昼食にしようと、最初に目が入った和食店に入る。
あれ? 和食さとって……なんか記憶がある。あ、本当に旅始めたばっかりの横須賀金沢文庫辺りでお昼を取った店だ! まさかこんな遠く離れた場所にもあったとは驚きである。なんて思って検索を書けようとしたら、「わしょ」の時点で、和食さとの名前が出てきたよ。かなりの有名店だったみたいで無知を晒してしまった。西にもマックがあった! みたいなものか。
時間にも余裕があるのでゆっくり食事を終えて再出発。
国道らしい道を進み。河口付近の志登茂川を渡る。ついにうっすらだけど、海っぽいのが見えた。
そしてまだ早い時間で無事津駅に到着。高層ビルを久しぶりに見た感じ。それにしても「津」「駅」って駅に看板があるけど、何かもう一文字があやまって落ちたみたいで、どうもバランスが悪い気がする。
さてせっかくなのでホテルに向かわず、海に寄ってみた。先ほどの志登茂川のほとりから海が広がっていた。地元の人には当たり前すぎるのか、琵琶湖同様、海を見渡すような公園はなかったけど、少し見ただけで十分だった。うーん、やっぱり海は良い。
さて今日は二日分の疲れをいやすため、早目に休みます。
というわけで今日はここまで。お疲れさまでした。
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