24日目 浜松ー新所原
昨日はかなり疲れていたけど、寝れば意外と回復した。さすがに三週間も歩き続けていると足も鍛えられてきたのだろうか。
さて今日の目的。問題なのはこの先に広がる浜名湖だ。横浜を出発したとき浜名湖はひとつの目標みたいな感じで、気軽に一周したいななんて思っていた。けれど地図を見ると気軽に一周できるような距離ではなさそうで、一日じゃ済まないっぽい。
結局、昨日歩き過ぎたこともあって、まぁいいかという気持ちで、浜名湖一周計画は取りやめ。南から抜けるようにして、湖西市を目指すことにした。
というわけで出発。
西へと進み、国道を目指す。しばらく歩いても都会的な街並みが続いていたけれど、さすがに駅を離れてくると、オフィス街的な建物は減ってきた。けれど住宅はまだまだ続いている。
そんな中新幹線の高架をくぐって、国道257号線に合流。
昨日と同じように、坂もなくずっと伸びている国道を西へと向かう。けれどまだまだ建物は立ち並んでいて、緑は見えない。
歩道橋の上にかけられた青い標識に書かれた豊橋までの距離が順調に減っていっている。一緒に舞阪までの距離も書かれているけど、舞阪ってどこだろう。
前方にY字路。国道に沿って進めば左。豊橋方面でもあるけれど、地図によると車のための道っぽいので、徒歩の自分は右に曲がる。そっちには舞阪駅と書いてあった。なるほど。舞阪ってその辺りなのか。
国道から逸れた県道316号線沿いには昔ながらの建物も並んでいて、ちょっと東海道っぽい。ほとんど住宅街の中を縫うように進んで、舞阪駅に到着。白い建物で結構大きな駅なんだけれど、駅前らしい飲食店はまったく見られない。かといって過疎っているわけでもなく、すぐ前に住宅があって、近隣の人が利用する駅って印象。本当に駅まで徒歩0分レベルで住宅が密集していた。
というわけで舞阪駅ではトイレ休憩だけをして出発。
歩いていた道に戻ると、松並木が続いていた。けっこう長い。ここは旧東海道の松並木みたい。どおりで東海道っぽいって思ったわけだ。なぜか干支の石像も一緒に並んでいるのは不明だったけど。
さてそこを抜けると大きな道に合流した。国道301号線。そこを進むと、さぁ浜名湖だ。湖に掛かる橋は意外と短い。右に鉄道・左に高速道路の橋を見ながら進んでいくともう向こう岸……ではなくて、中洲に浮かぶ弁天島だ。中洲ってレベルじゃないくらい普通に平野だ。
次の橋を渡ると、ここで浜松市から湖西市に変わった。まだ浜名湖の途中だけど、真ん中で切ったら西側ってことかな。細かい。
道路わきに浜名湖料理という看板の和食店があったので、そこで昼食。ちょっと一人旅じゃ敷居が高い感じだけど、せっかくなのでウナギを食べないとね。
というわけで、ウナギで体力もつけて再出発。
次の橋はかなり長めで本当に浜名湖の真ん中にいる感覚だった。それを渡って振り返ると「浜名湖」の標識。つまり浜名湖は通過したってことかな。
しばらくして新居町の駅に到着。つくりは舞阪の駅に似ているけどこっちの方は土地が余っている感じ。平らが続いていて北海道的な雰囲気を感じるよ。さっき食事をして休憩しているので駅はスルーして進む。
しばらく歩いていると何やら立派な白い石が敷き詰められた庭と黒い柵で囲まれた日本邸宅のようなものが。なんか江戸時代風の建物だなと思ったらその通り。東海道の新居関所跡だった。その周りの家や建物も、その関所の雰囲気に合わせた作りになった綺麗な街並みは、歩いて気持ちよかった。
さてここからは国道301号線は北に進路を変える。目的の新所原もそっち方面なので、そのまま国道を進んでいく。湖はすっかり見えなくなって、心なしかちょっとした丘のような林も目立ち始めてきた。
国道通り進んでいくと四角形の角を直角に曲がるような感じなので、所々ショートカットしながら進んでいく。国道を逸れても立派な街並みは続く。湖西市もなかなかだ。
そして県道3号線に入る。あとはこれを西に進めば今日のゴール。林を抜け、住宅地を抜け、目的の駅に到着。地図で見る限り、ここが静岡県の最西端だ。今日はここのホテルに宿泊して、明日はいよいよ愛知県である。
というわけで今日はここまで。お疲れさまでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます