7日目 大磯ー小田原
さぁ今日も元気に出発。
昨日の少し歩いた東海道に戻って、今日は小田原を目指す予定。
歩く距離はいつもに比べればだいぶ少な目だ。というのも小田原から次の宿泊地はかなり離れているので、一気に行かず、一度小田原で休むためだ。なんか実際に江戸時代の街道を旅しているみたいで、ちょっとおもしろい。
まぁそれはさておき。今日は気楽に行ってみましょう。
標識によると、これから向かう先は国府津。……こくふつ? 関東に住んでいて初めて聞いた地名だ。日本は広いなぁ。ちなみに「こうづ」と読むようだ。
相変わらず歩きやすい東海道。徐々に家がまばらで田舎っぽくなってきた感じがしても、道はしっかりしているから、足にも気持ちにも優しい。時折歴史を感じさせる民家があるのもいい感じ。
大磯町から二宮町へ。単純に駅に近づいてきているからかもしれないけれど、街並みが少しおしゃれになった。
小田原まで14キロの標識。今日の目的地だ。徒歩14キロを楽と思えるようになったのだから、不思議な感じである。
余裕もあるので、右折してちょっと二宮の駅にも寄ってみた。
一言で表すと空が広い駅だなぁって印象。田舎ってわけじゃないんだけど、開放感が良い。ちなみに駅前に銅像が建てられていたけれど、金次郎さんではありませんでした。
再び小田原へ向かうため、東海道に戻って西へ。
相変わらず単調な道が続くけど、少しずつ街道というより普通の道路といった感じになってきた。徐々に都会から離れてきているってことかな。
小田原まで残り11キロの看板を見てしばらく、ひさしぶりに海が見えてきた。気づかなかったけどいつの間にか、海抜高いところを歩いていたみたいで、海は眼下に広がっていた。さっきからずっとまっすぐ歩いているだけだったのでちょっと不安だったけど、こうやって左手に海を見ると、ちゃんと海沿いを西に歩けているのだなとほっとした。
国府津駅前交差点に到着。右に曲がると国府津駅みたいなので、寄ってみた。国府津駅の建物自体はそれなりに大きいけれど、駅前はちょっと寂しい感じ。よろこんでな居酒屋さんくらいかな。さすがに飲むのはまだ早いのでスルーし出発する。
駅前は質素だったけど街道はまた豪華になった不思議。
森戸川の交差点を直進してしばらくすると、箱根まで12キロの看板。
あれ? 小田原の表示が消えた。
ということは、いつのまにか小田原市に入っちゃったのかな。市境を見落としてしまった。そんなショックはさておき、さすが小田原市。街並みも綺麗になってきたかもしれない。
大きな川が見てきた。名前を見ると、酒匂川……って、ぴゃぁ! だよ(艦これネタ)。てっきり東北っぽいイメージがあったので神奈川にあったとはちょっと意外だったかも。
橋を渡ると、先の方に山が広がるのが見えてきた。あれが箱根の山かな。いよいよここまで来たって感じだ。
それから間もなくして、今日泊まるホテルに到着。
けどまだチェックイン時間にも早いので、小田原駅前に向かう。
牛肉チェーン店で昼食を摂って、それから小田原城にも行ってみた。
昔一度来たときとずいぶん変わっていた。象がいなくなっていたのは寂しかったけど、お城は綺麗になっていた。前に来たときは肩透かしな感じだったからなぁ。
ちなみにお城から少し離れたところに、北条氏政・氏照のお墓があって、そこに「幸せの鈴」というものがある。そこに置かれている鈴を願いを掛けて持って帰り、願いが叶ったらここに返す、というものだ。
小説家になりたい、という願いを掛けて持って帰ってきた鈴はまだ返せていない。けど、こうやってネットで見てもらえるだけでも十分かな。今日は鈴を持ってこなかったけど、今度来るときは鈴を持ってこよう。
というわけで、きょうはここまで。お疲れさまでした。
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