第7話 意外な組み合わせ
え、なんでこうなる?
今日の体育は、バスケ。
2人1組で、1 on 1もどきをやる事になった。
まあ最終的にシュートまで持ち込める子が殆どいないから、ドリブルとブロックの練習といったところ。
ペアを組む時に、当然のようにマキに近づくと、体当たりする勢いで腕に絡んでくる存在があった。
こんなスキンシップを取るのは、、、
、、、やっぱり、未玖だ。
「奏ー、一緒にやろー」
助けを求めてマキに視線を向けると、マキは隣にいた一ノ瀬さんの肩にガシッと腕を回しながら、
「私は、このおチビちゃんとやるよ」
と、のたまいやがった。
「はあ?誰がチビよ!」
キャンキャン吠える一ノ瀬さんに、
「あんたら3人組で、どうせ余るんだからいいじゃん」
と一蹴する。
「まあそうだけど」
渋々頷く一ノ瀬さん。
え、これってもしや確定?
まあでも仕方ない。
こんな事で揉めてても埒あかないし、さっさと始めるか。
盛大なため息を吐きつつ、コートの一画で未玖と練習を始めた。
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