サブカル大批評

第18話 パタリロ

面白さ

時間　９

世界　５

一般　７

玄人　８

サブカル　８

影響力

サブカル　　８

社会　　　　２

世界　　　　２

　世の中にはいろんな漫画がありますが、一番難しいのは「長期連載」です。

　尾田先生曰く「漫画家はプロデビューしてからが本番」と言われているように、駆け出しで投稿したり持ち込みしてる間はただの練習です。

　個人的に３巻と５巻と１０巻に壁があると感じます。

　３巻は「話広げられない」、５巻は「人気」、１０巻は「マンネリ」

　そして１巻は「読んですら貰えない」

　この辺に壁を越えるのが一番難しいのか、大半の漫画はこの辺で最終巻になります。

　そんな中、超長期連載に成功している漫画もいくつかあります。

　こち亀やゴルゴなどの常に新しいものを採り入れている漫画は、半永久的に話のネタが手に入りますので、永遠に続けられるシステムと言えます。

　そんな中、これらに負けじと続いている漫画もあります。

　超長期連載の中で唯一の少女漫画『パタリロ』です。

　常春の国「マリネラ」の国王「パタリロ」は天才的頭脳の持ち主だが、まだ１０歳の子供ゆえに、やんちゃな遊びをやりまくる困った国王。

　そんなパタリロの日常を描いた作品ですが、このパタリロが何でもありの超天才ゆえに日々の生活も「何でもあり」になってきます！

　怪しげな機械を発明したり、殺人事件を解決する探偵になったり、はたまた友人でイギリスの情報部であるMI6のダブルオー要員であるバンコランが持ち込む問題を解決したりと色んな事をします。

　また、このパタリロがおバカな真似が好きなのでギャグ満載の面白漫画でもあります。

　このパタリロに出てくるネタが幅広い！

　ドラえもんのように便利な機械を作るのでサイボーグが居たり、宇宙人が現れたり、さらには妖怪や悪魔のようなものもしょっちゅう出てきます。

　推理においては名探偵で様々な事件を解決しますし、一方で友人も独創的で猫だったり、悪魔だったりと幅広い。

　ナチスネタやスパイネタ、さらにはBLもネタにしていたこともあるので「漫画としてできること」は全てやりつくした感すらあります。

　ここまで色んな事をやる漫画は他に無いでしょう！

　最近は流石に連載も休みがちでそれほど新刊は出ませんが、それでもこの漫画は凄い！

　結局、ここまでやると「悪いところが一切ない」という感すらあります。

　ぶっちゃけ非難する要素もほぼないです。

　少女漫画ゆえに目の厳しい女性に晒されたせいか、炎上したことがありません。

　色んな勉強になる漫画ですので一度読んでみてはいかがですか？