第8話 ドラゴンボール

面白さ


時間    10

世界    10

一般     9

玄人     8

サブカル   9


影響力


サブカル  8

社会    7

世界    7


 今回は誰もが知ってる有名マンガ ドラゴンボールの話をします!

 ストーリーは説明不要ですね。

 マンガを読んばだことのある人なら9割は知ってますし、一般的な方なら一度は見たことあります。


 僕自身もドラゴンボールは大好きでしたし、かめはめ波は元ネタのカメハメハ大王よりも有名になってます。


 ではそのドラゴンボールですが「連載当時どうだったか?」を説明します。


 現実には「数あるジャンプ漫画の一つ」ぐらいの位置づけでした。


 何故かと言われるとその時はジャンプの黄金期で聖闘士星矢やキン肉マン、ハイスクール奇面組、電影少女、魁男塾、こち亀、ジョジョ、面白いマンガしかなく、「ジャンプで読まなくていい漫画は無い」と言われていた時代です。


 個人的には「小学校の時に見たピッコロと悟空の天下一武道会までが面白い」というのが意見の大半を占めていました。


 では数字ではどうだったか?

 圧倒的にドラゴンボールが大人気だった。


 個人的には「なんでドラゴンボールが一番人気だったのか?」は正直大人になるまで全く理解できなかったと覚えています。


 それもそのはず、ドラゴンボールは「世代を選ばずに一定の人気があったから」です。


 それにはちょっとしたマジックがあり、ドラゴンボールは「他のどのマンガよりも読みやすい」という点です。


 小学生でもわかるようなストーリー。

 小学生でもわかるようなギャグ。

 小学生でもわかる絵柄。


 一見するとこれは「餓鬼っぽい」と揶揄される一面だと思います。

 しかしながらどの世代から見ても一定の面白さがあるので相対的に数字は上がります。


 実は他の漫画は「ある種の人間にだけ人気が高い漫画」になります。

 要するに世代や趣味嗜好によって好悪にバラツキがあるのです。

 この傾向が顕著なのはジョジョで、それなりの玄人向けの漫画ですから、見る側に一定の知識量が求められます。


 これと似たような例としてファーストフード業界も似たような傾向にあります。

 特に顕著なのは石川だけのラーメンチェーン「8番らーめん」の社長の言葉で「おいしいものを作るな。不味くないものをつくれ」があります。


 言われてみればその通りで『美味しいもの』は必ず好みがわかれます。

 だが、不味くない物ならだれでも食べるし、一定の安心感がある。


 だからマックやガスト、サイゼリヤの商品は「不味くない」のです。


 そういう目で見るとドラゴンボールの見る目が変わってきます。


 小学校の頃は普通にギャグが面白く、中高生になるとバトルシーンが面白く、大人になるとストーリー展開がそれなりに楽しめる。


 ものすごくバランスが取れてるんですね。

 非常に完成度が高いことがわかります。

 だからこそドラゴンボールはいつみても面白いのです。


 ドラゴンボールスーパーも散々叩かれましたが一方で「見てるじゃん」と言いたくなるのはそこにあります。


 実際、あの頃のアニメって微妙にある種の人にしか響かないアニメばっかだったからなぁ。

 僕はドラゴンボールしか見なかったです。


 こんな感じでふたを開けてみると「やたら多くの人に見てもらえている」のが実情です。


 一方でこの手の完成度の高い作品は「つまらなくない漫画」でもあります。


 どこかで見たような展開にどこかで見たようなキャラ。

 そしてわかっている結果。


 水戸黄門のようにわかり切った展開を通るので、一歩間違えれば「つまらない漫画」に早変わりします。


 件の8番らーめんも「何故売れてるかわからない」と言われるほどおいしくないです。


 ですが社会は結果が全て。


 ジョジョやバカボンドの方が美術的に評価されてます。

 ストーリーはあの花やクラナドの方が評価されてます。

 世界観はAKIRAや攻殻機動隊の方が評価されてます。

 世界的な賞ならジブリやディズニーの方が評価されてます。



 でも一番売れてるのはドラゴンボールです。




 そして飲食店で一番売れてるのもマクドナルドです。


 ドラゴンボールの面白さを一度再確認してはいかがでしょうか?


追記


 一番最初に「子供時代の方が面白かった」と言ってましたが後から見直すと結局、サイヤ人編以降の方が面白かったんですねぇ。

 知ってるネタもサイヤ人編以降の方が多いし。

 本当に不思議です。


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