第9話 ドラえもん

面白さ


時間    9

世界    6

一般    10

玄人    9

サブカル  6


影響力


サブカル  10

社会    7

世界    5


 今回も誰もが知ってる漫画ということでドラえもんの考察をします。

 ストーリーも説明不要ですね。

 未来から来たドラえもんが出す道具で色んなドタバタが起きるという話です。


 このドラえもんが万能すぎるので一番欲しい家電の一つになってますが、未来ではハードオフで売られていそうな不良品だったそうです。 


 粗大ごみの一歩手前のせいもあって、その出来はかなり悪いようで、そんなアブねぇ物を意志薄弱な子供に送るなと言いたくなります。


 こんな感じでストーリーも後から考えるとツッコミどころ満載で、今でもネタにされやすい傾向があり、投稿アプリ「ボケて」では一番使われることが多いです。


 最初はだいぶ迷走していたらしく、謎のガールフレンド「ガチャ子」や変なキャラも多かったようですが最終的に今の形に収まりました。


 元々子供向けということもあり、中学生を超えるとほぼ全員が読まなくなる漫画ですが、実はドラえもんの面白さは大長編にあると思っています!


 久しぶりに見てびっくりしたのはその伏線の使い方!


 実は大長編ドラえもんは伏線の使い方が上手い!


 最初の失敗が後々になってプラスに働くことが多いのだ!


 例えばわかりやすい例でドラビアンナイトの場合は、



 アラビア世界に行くと案内役がうざくて文句言うとどっかに行ってしまう。

  ↓

 挙句に速攻でポケットが無くなる。

  ↓

 砂漠を歩いて苦しみながらも進むが何者かに助けられる。

  ↓

 一方でポケット使い方を知らない盗人はポケットを捨ててしまう。

  ↓

 ドラえもん達を助けたのはシンドバットという謎の爺で何故か未来の道具を持っていた。

  ↓

 ついでにその未来の道具を使って静香ちゃんも助ける。

  ↓

 だが、ポケットを盗んで捨てた盗人としずかちゃんを売ろうとした奴隷商人はグルになってシンドバットの未来の道具を盗んでしまう。

  ↓

 途方に暮れて砂漠をさまようシンドバットとドラえもんたち。

  ↓

 だが、そこで現れたのは最初でどっかに行ってしまった案内役でそいつはポケットを見つけていた。

  ↓

 最後は未来の道具で盗人たちを捕まえて大団円。


 改めてみると伏線をうまく多用しており、複雑なストーリー構成で子供向けの割に面白いです。


 こうして考えると『失敗』というのは実に『伏線』に使いやすいのだとわかります。


 失敗しない人間は居ないですし、それだけで人間味が生まれます。

 その上、『失敗』することで道具の『説明』も出来ます。

 そこで道具の説明が出来るので、読者にそれが何なのかあっさり伝えることが出来、尚且つ『目立つ』ので伏線として活きてきます 


 物語を作る上で重要なことだと思います。


 物語を作る皆さんも一度見直してはいかがでしょうか?


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