第45話 日常へ
月見草の開花時期は、6月から9月。
もう少し時間がある。
100の種は、ルナさんの指示通りに植えた。
「これでいいの?ルナさん」
「うん。上等。毎日お世話してね」
「了解」
乗り掛かった舟だ。
最後まで、面倒みよう。
「ルナさん、これからどうするの?」
「開花までは、お世話以外はいつも通りだよ」
何か、特別な事とかはないのか・・・
あっても、困るが・・・
「じゃあ、今日から私は、またここで生活するから」
「お姉ちゃんと喧嘩したの?」
「ううん。ここにいて、荒らされないように見張る」
「お姉ちゃんは、知ってるの?」
「うん。『時々は、遊びに来てね』って・・・」
来るのもいきなり、帰るのもいきなり・・・
女はわからん。
「ところで太陽くん」
「何?」
「掃除して」
「どこを?」
「私のうち」
「断る」
「ケチ」
「ケチじゃない」
なんでそんなことまで・・・
「女の子に、高い所を掃除させるの?」
「普通の女の子なら、手伝ったかもしれんが、君はふつうじゃない」
「私は、かよわい女の子だよ」
「半分、ウサギだろ?ウサギは跳べる」
「でも、飛べない」
「跳べるんだから、自分でしろ」
「やだ」
人間だったら、絶対にお嫁にいけないな・・・
「わかったよ」
「本当?ありがとう。大好き」
「どうもね・・・じゃあ、リンダを連れてくる」
「リンダって・・・」
「知らないの?スイッチ押して・・・」
「お掃除ロボットの、ルンバじゃないよね」
バレたか・・・
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