第41話近況


「ちょっと待って。ルナさん」

「何を?」

「だから、同居することを話したって」

「そうだよ」

「どうして?」


ルナさんは、不思議そうな顔している。


「だって、いずれわかるでしょ?だから早いうちにと・・・」

「だからって・・・」


ルナさんは、たしかクラスでは・・・


「だから興味を持たないから大丈夫だよ」


確かに、理解できるのは、谷口浩太くんくらいか・・・


そういえば、谷口夫妻は元気かな・・・

僕が名付けた、瀬里ちゃんも、元気に育っているといいな。


「谷口さんたちなら、元気だよ。太陽くん」

「なんで、わかるの?」

「昨日会ったよ。瀬里ちゃんんも、元気に育ってる」


そう・・・安心した。


「太陽くん、覚えてたんだね」

「何が?」

「谷口さんたちの事」


あれだけ大変だったんだ。

忘れられない。


「後、先生にも話たよ」

「ああ、それは当然だね」


話さないと、連絡が取れない。


「さっきの谷口さんだけど・・・」

「何?」

「改めて、君のお礼がしたいって」


いや、それはもう・・・


「ハワイに永住するんだって」

「なんで?」

「瀬里ちゃんのためにも、その方がいいって・・・」

「この時期に?」

「うん。延期しようと思ったらしいけど、早い方がいいって」


そうなのか・・・

それにしても、元気でよかった。






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