第40話嫁

「それじゃあ、これからよろしくお願いします」

ルナさんは、あらたまって頭を下げる。


「お嫁に来たわけではないんだから」

「私は、そのつもりだけど・・・」

「冗談は、やめてください」


女同士は、仲良くなれるか、敵対するかの、差が激しい。

僕の経験談だが・・・

姉とは上手くやって行けるようだ。


「ところで、ルナさん」

「何?」

「君が住んでいたあの家は、どなるの?」

「あのままだよ」


あのままって・・・


「あの家は、元々月にいる両親や住民との連絡ようだから・・・」

「あっそ・・・」


でも、ご両親は何とも思わないのか?

年頃?の娘が、赤の他人の男と暮らすのを反対すると思うが・・・


「両親から、太陽くんに伝言」

「なんて?」

「ふつつかな娘ですが、よろしくお願いします」


お願いされても、困る。


でも、さすがに布団は別々だ。

当たり前だけど・・・


だが、これにより、僕のプライベート空間は無くなった。

クラスの連中は、どう思うか・・・


「それなら、大丈夫だよ。太陽くん」

「なんで?」

「もう話た」


固まった。




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