第39話 相部屋

僕のアパートは狭い。

キッチンとユニットバスがあり、他は二部屋。


つまり、僕と姉とで分けている。


あれから、いろいろとあったのだ。

数か月もすれば、変化は起きる。


「太陽くん」

「どうしたの?ルナさん」

「月見草の種は、どうしてる?」


僕用に小さな冷蔵庫を買い、それに入れてある。

すっかり、忘れていたが・・・


ルナさんが、地球に来た一番の目的はそれだったな。

そろそろ植えたほうが、いいかもしれない。


「2月だから、もう少し先だね、太陽くん」

「今、何月だっけ?」

「12月じゃない?」


アバウトな・・・


「ところで、太陽くん」

「何?」

「私は太陽くんの部屋に一緒に住まわせてもらうけど、よろしくね」

「了解」


間があった。


「了解って、問題になるって言ってなかった?」

「普通ならね」

「普通なら?」

「ルナさんは、半分はウサギだろう?問題がない」

「私、おそうかもよ」

「その時は、大声出す」

「どうやって?」


≪けだもの!!!≫


「ウサギのけだものは、失礼だよ」


いや、違う。


姉は、仕事上は人づきあいが多いので、プライベートではひとりになりたいらしい。

なので、ルナさんが姉の部屋で暮らすのは、却下された。




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