第37話同居

僕とルナさんは、赤の他人。

肉親関係はない。


年頃の男女が、一つ屋根の下で暮らす。

それは、ある意味では犯罪だ。


そう、普通は・・・


でも、ルナさんは半分はウサギ。

なので、OKかもしれないが・・・


「月にいるルナさんの、ご両親は何とも思わないの?」

「その事で、太陽くんに伝言があるわ」

「なんて?」


≪ふつつかな娘ですが、よろしくお願いします≫


物分かりが良すぎる。

ていうか、結婚ではない。


「私は、太陽くんになら、お嫁さんになってあげてもいいよ」

「おべんちゃらはいい。第一生物学上無理だろう」

「私の両親は、人とウサギだよ」

「地球人じゃないだろう?」


あれ?

いつから、こんなけんか腰になったんだ?

まっ、おいおい考えよう。


そのまんま帰宅した。

姉は既にいた。


「では、お姉さん。よろしくお願いしたします」

「ルナちゃん。自分の家と思っていいよ」

「ありがとうございます」

「太陽は、好きに使っていいからね」

「はい。お言葉に甘えて・・・」


いやいや、甘えないでほしい。


「じゃあ、太陽ちゃん。今日はご馳走つくるから、手伝ってね」


パシリは確定のようだ。

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