第33話 朝の告白

小鳥のさえずりで、朝を迎える。


姉は・・・

寝ている。


夜が仕事なので、朝は遅いのだ。


適当に朝食をつくる。


姉は偏食が激しく、弟の僕ですら、何を作っていいか、わからない。

なので、自分の分だけをつくる。


ただ、ご飯だけは炊いておく。


みそ汁の具に関しても、好みが別れる。

姉は、豆腐が好きだが、僕は油揚げ。


混ぜると危険だ。


それに、姉は目玉焼きが苦手だ。

なので、卵焼きだが、僕には出来ない。


「太陽ちゃん、無理しなくていいよ」


姉に言われたので、好意に甘えた。


でも、姉にまかせっきりはよくない。

姉が、働いてくれている分、家事とかは、なるべくしている。


「いい主夫になれそうだ・・・」


姉を。起こさないように、そっと家を出る。


「さてと、行きますか」

鍵をかけて、学校へと向かう。


ちなみにオール電化で、ガスはない。

両親が、単身赴任する前に、工事をしていった。


「太陽くん、おはよう」

「ルナさん・・・」


後ろから、声をかけられた。


「どうしたの?」

「太陽くんにお願いがあって・・・」

「何?」


「抱いて」

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