第30話 尊敬

「接客の仕方?どうして」

姉はルナさんに、尋ねる。


「私、人見知りが激しくて・・・」

ルナさん、どこかですか?


「太陽くんは、優しくしてくれてありがたいのですが・・・」

お世辞はいいです。


「でも、私はこのままではいけないと・・・」

いえ、あなたは十分に、やっていけます。


「そこで、会話のテクニックを・・・」

ルナさんは、人に教えられるレベルです。


姉は、聞いていて、笑顔になる。


「わかったわ。教えてあげる。その前に、たいちゃん」

太陽ちゃんから、たいちゃんになる時は、姉は企んでる。


「女の子同士で話すから、席を外せだね」

姉の考えている事はわかる。


「うん。外してね。あっ、ケーキもらったから、食べていいよ」

姉に、部屋の外へ出される。


たまにあるんだ。

こういうの・・・


そして台所へ向かう。

ケーキがある。

箱を開ける。


ショートケーキが、2つある。


姉のお客も、わかっているようだ。

ある意味感謝だな。


冷蔵庫から、紅茶を出して、ケーキを食べる。


姉も大変だ。

傍で見ているほど、楽な仕事ではない。


僕なら自給10万円でも、断る仕事だ。


尊敬している。


両親は・・・

最近、会っていないが、多分生きている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る