第24話 価値

「混んでるね」

「うん」

「暑いね」

「うん」

「私、奇麗?」

「うん」


ひつまぶしは、名古屋名産。

人気の店は、行列ができるときいていたが、

とても、長い。


僕は、並んでまでは食べなくない主義だが・・・

ルナさんは、違うようだ。


「予約しなくても、すぐに食べられると思ったのにな・・・」

ルナさん、まだ日本人を理解していないです。


「あと、どのくらいかな、太陽くん」

「1時間くらいかな・・・」

「そんなものか・・・楽しみ」

僕は、30分も並びたくありません。


これで不味けりゃ詐欺だ・・・

ていえば、失礼か・・・


「太陽くん、調べておいてよ」

事前に教えてくれてたら、調べます。

一応は・・・


「太陽くん、スマホは?」

「充電切れ」

「私も・・・」


浜名湖にもあったと思うが、なぜ名古屋まで来た・・・


「太陽くん。鈍感だね」


何がですか・・・


淡い考えはしないでおこう・・・




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