第13話 花屋ひまわり

「太陽くん、待っててね」


ポン


ウサギになった。

そういえば、変身できるんだったな。


「これなら、問題ないでしょ?」

「うん」

「じゃあ、私を抱いて。花屋さんで、元に戻るから」

「わかったよ」


ルナさんを、抱きかかえて花屋へ向かった。


「どこの、花屋さん?」

「駅前だよ」

「ああ、ひまわりか・・・」

「そう」

「月見草と相反する花だね」

ひまわりと、月見草。


よく、比較対象になる。


「君の名前も太陽だね」

「ああ」

「ひまわりには、見つめれているんだね」

「誰だよそれ?」

「鈍感」

何が言いたい?


「それと、太陽くん」

「何?」

「覚悟しておいてね。後で、叱るから」

その言葉には、温かみがあった。


「さあ、ついたよ。ルナさん」


ポン


ルナは人間に戻った。


「ありがとう。太陽くん」

「何を買うの?」

「お見舞い」



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