第4話 使者
帰宅途中。
「ねえ、どうして名乗り出ないの?」
「だから、僕は知らないって」
「もしかして、タイガーマスクを気取ってるの?」
そう取るか・・・
そうだよね。
そう取るよね。
僕が名を伏せれば、「かっこつけてる」と、取るよね。
あの陽キャラが名乗り出なければ、「奥ゆかしい」と取るよね。
「そう取りたいのなら、取って下さい」
「どうして、そう言うの?」
食い下がる女だな・・・
巻こうか?
そうしよう・・・
「あっ、UFO]
「えっ」
かけだした。
ちよろいもんだ。
さてと・・・のんびりしよう・・・って・・・
「今時、あんな手にひっかかると思う?
先周りしたわよ」
何なんだ?
この女・・・
「私?私は月野ルナよ」
姓名共に、お月さまですか?
「よく知ってるね。そう、私は月の使者よ。
君の事は、ずっと見てたわ」
「ストーカーですか?」
「当たらずと言えども遠からずかな・・・」
認めるんですか?
「私は、月の使者。君を・・・
大地太陽くん、君を迎えに来ました。
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