光る赤石
男の子とミケーネの少年は
2日後の夕方公開処刑されることになり、
牢屋に閉じ込められた。
「ねえナブラ?
ボクはこの牢屋から二人で脱け出す作戦を思い付いたんだ!
聞いてくれる?」
「作戦?
う……うん、いいよ。
詳しく教えて!」
「ありがとう!
実はさ……この不思議な光る赤い石のペンダント
ボクの母さんから貰ったものなんだけどさ……」
そう言いながらラプラシアンは
不思議な光る赤い石をナブラに見せた。
「わぁ~、
形が変わってるけど綺麗な石だね~!」
その石は全体的には左右と上下対称の楕円の形をしていたが、まるでテトリスのブロックのように
様々な90度の角を持つ複雑な隙間が沢山空き、
その隙間から強い光が滲み出ていた。
「ナブラ、キミにお願いって言うのはさ、
元の世界に戻って、
ボク達二人が助かるために必要な道具をネブラの住む世界で探して、この世界に持って来てもらいたいんだ」
「うん、わかった!
でも何で僕一人で?」
ナブラは赤く光る石を受けとると、
ラプラシアンに手を差し伸べながら言葉を続けた。
「ここにラプラシアン一人で残るの危険でしょ?
キミも一緒に来て探すの手伝ってよ!ね?」
「ボクは…キミが戻るまでここに残るよ」
「え?
ど、どうしてさ?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます