オーパーツ
「ねえ、ラプシアン?」
「どうしたの?ナブラ?」
「あのさ、
ここって僕が住んでいる場所とはずいぶん違うところだね。
ここはいったい何処なの?」
「ナブラは知らないんだ。
ここはミュケイアっていう国に属する島だ」
「ミュケイア?
スメールにそんな地名あったっけ?」
「スメールって、あのスメール星のことか?」
「ラプシアンはスメール星を知っているの?」
「もちろん知っているさ。
※アーレスやクオーリア、チルダとかが出てくる科学文明が発達した星だろ?」
「アーレスやクオーリアって何?
それに出てくるって
どういうこと?」
「しっ!
奴等が見回りに来た!」
「奴ら?
ラプシアンは誰かに追われてるの?」
「追われてるって言うか、
ここは奴らのアジトの牢屋の中。
只今絶賛捕まり中な訳なんだけど……な」
「え~!!
奴らって誰なの?
それに、ラプシアンはどうして捕まっちゃったの?」
「まあ待て、順番に話す。
奴らは海の民。
武力にモノを言わせて
略奪行為をする海賊と山賊の集団さ」
「へ~、そうなんだ!
それで?
ラプシアンはどうして捕まっちゃったの?」
「ボクの街は奴らに襲われ、
ボクも家族揃ってなんとか逃げ出したんだけど、
その街に大事なものを置いてきてしまったんだ」
「大切なもの?
それはなに?」
「ボク達民族が宝として代々大切にしてきた
ボクやボク達民族のルーツを知ることができるって言われている古い機械の設計図、
オーパーツさ」
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※アーレス、クオーリア、チルダ
筆者の同時連載中の作品
『
に登場する主役の高校生。
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