真智の後悔

VRゴーグルを装着すると、真智は息をのんだ。そこには、数字と模様がキラキラと輝き、

まるで夢のような世界が広がっていた。


先生から聞いた「モジュラー関数」という特別な計算式が、この世界の鍵を握っているらしい。その計算の答えが特別な数字になるところが、この世界でもっとも重要な場所を示しているのだという。


しかし、この世界は、真智が普段見ている世界とはまるで異なっていた。

どこがどこだか分からず、少し迷子になりそうだった。

VRゴーグルを通して見えているのは、ただの映像なのに、まるでそこにいるかのような感覚に襲われ、心臓がドキドキと音を立てている。


真智は、この不思議な世界で宝探しをしているような気持ちになった。きっと、この世界の秘密を見つけ出せるはずだ。


真智は、まるで無限インチのスクリーンで、

自分ではない誰かほかの人を使って万華鏡を観ているかのような、

そんな不思議な錯覚に囚われていた。


https://kakuyomu.jp/users/buzenguy/news/16817330660943652958


それからしばらく経った。


『おーい、真智〜!!』

『真智ちゃ〜ん!』

『真智ー!』

 真智のすぐ耳元に谷先生や四葉、宙達の話声が聞こえてきた。


みんなが真智の方に近づいて来るにつれて、

真智にもみんなの姿がだんだんと見えてきた。

 真智は自分の内側から何か暖かいものがこみ上げてくる気がして嬉しくなった。


「こんな結晶、うちはみたことないで……」

谷先生をそう唸らせた異質で巨大な結晶。

それが今まさに真智達の目の前に浮かんでいる。


「やっぱりなんどやってみてもだめやな~。」

谷先生が右手でその巨大結晶に触れようとするが、すり抜けてしまう。



『ゴゴゴゴー!!』


「何、何?

一体何が起こったの!?」


「急にどういうことや!」

巨大なその雪の結晶が突然、音を立てずに回り出したのだ。

結晶を凝視し考えを巡らせていた谷先生は、

不意をつかれたその突然のアクシデントに体勢を崩し後ろによろめいた。


回転は右に4回、上に3回、下に4回。

真智はその動きを数えながら目で追いかける。


「う〜ん、どういうことだろう?」


真智には、結晶自体が回転しているにしては

その動きが不自然な気がした。

まるで、子供が興味を持って触っているようにみえたからだ。

 真智はそれまで注視していた巨大な雪の結晶から一旦視線を外し、谷先生や四葉、宙の様子をうががってみた。


そして、真智はすぐに理解した。

雪の結晶を動かしていたのは四葉であることを。


 四葉は他の仲間達よりもかなり後ろに下がったポジションから右手を前ににかざし、

 まるで目の前の見えない巨大なタッチパネルを触るような大胆で滑らかな手つきで結晶を巧みに回転させていた。


「四葉ちゃんすご~い!

谷先生もわからなかったくらいなのに、

どうして四葉ちゃんは結晶の動かしかたがわかったの?」


「…………」


「ねえ、四葉ちゃん?」


「…………」



返事は無かった。


「四葉ちゃんらしくないじゃん。

ねえ、四葉ちゃん聞こえてる?」


「…………」


それでも返事は無い。


真智はそこにいたのがいつもの四葉ではないことをそのとき直感した。


突然、四葉はその手を休めた。


何か物思いにふけているのだろか。

生気を感じさせない四葉の瞳は巨大な結晶をありのままに映し出していた。



「1.5021062^17-11310712^1665536~」


「誰?」

突然、真智でも四葉ではない誰かが不規則な数字を呪文のように唱えだす。


「858986~」

真智が呟く声の方を向くと、グリが死んだ魚のような目をしながら呟いていた。



『ピカー!!!』

グリが数字の呪文を唱え終えたとたん、

雪の巨大結晶が強烈な閃光を放ちはじめた。

まるで、ドラキュラ伯爵が、真夜中に目の前で車のハイビームを当てられているような状態である。


 閃光はすぐに収まったが、真智の目はまだ

閃光による真っ白な世界に取り残されていた。


 それでも、少しずつ真智の目が慣れていくにつれて、ぼんやりと周りの情景が帰ってきた。


 そして、真智が巨大な結晶にもう一度目をやると、結晶はあろうことか、一瞬の間に

内側と外側がひっくり返されたり、元に戻ったりしていた。


 グリは両手を広げて、まるで折紙を折るように、巨大な結晶を操っている。


「グリ? どうしてこんなことができるの?

それにさっきの呪文は?」


「わからない……んだ。

みてて! オレこんなこともできるみたい」

そう言ってグリは両手を広げてダンスをするかのように舞った。


「ええ?えええー!」

また巨大な閃光を放ち、いや、光が巨大な結晶に集まり、

結晶が元の状態に巻き戻っていた。

 そして、グリが舞いの向きを変えると、今度は早送りのように巨大な結晶が舞う前の状態に向かってまた動き出した。


「すご~い!」

真智はただただ目の前の驚愕の光景にあっけにとられていた。


「これはどう?」


すると……。


真智自身の目というインターフェースを通さずに、

様々な方向からみた無限パターンの結晶が直接脳へと入りこんできた。


「全視点。つまり、4πステラジアン個の視点シメントリっちゅうわけやな。

 う~ん、全ての素数の積 4πの二乗と何か関係あるのやもしれんな」

谷先生が呟いていた。


???

「やめなさい。

これを続ければ、すぐに人間の脳の処理能力を超えてしまうわ……」


「誰!!?」


真智は仲間達とほぼ同時に振り返った。



四葉だった。

さっきからすこし様子がおかしかった彼女は、

驚きの素振りを感じさせない淡々とした口調でそう言ってグリに忠告をした。


「ごめんごめん。

でも最後にこれだけやらせて」


「私は今忠告したわ。後はあなた自身の責任……」


「わかったよ、ありがとう。

って、あれ?」

ついさっきまでいたはずなんだけど……。

まあ、いいか」

そう言ってグリは続けた。


「こうやって、わざと対称を破壊してっと……」

グリは突然、巨大な結晶の突起の先端を一つ折ってしまった。


「みてみて! 他の突起も合わせて形が変わってる!」

真智ははしゃぎながら隣にいる谷先生の袖をつかんだ。

「真智、そんなにはしゃぐな!」


「ごめんなさーい」


「う~ん。これはコロイド構造、

磁性流体か……?」


まるで、鏡にでも写したかのように。

巨大な結晶の突起は、みな同時に消失した。


「これはオレには試しようが無いんだけど、

この空間自体がねじ曲がっても、ねじ曲がった空間での対称になると思う。

仮に無理やり対称じゃ無いようにしても、

そうしたら、形が同じか違うかの概念さえ消し飛ばしちゃうんだと思う。

この世界は懐かしい……な」


「グリ? もしかして……記憶思いだしたの?」


「ううん、まだ。

でも、オレの記憶の答えに少し近づけた気がする。

君たち、ありがとう」


「どういたしまして。

あたし達はグリがちゃんと記憶を取り戻すまで

いつでもお手伝いするよ」

真智はそう言ってグリの右手に両手をあてがった。


「グリ、君は本当にすごいよ。

こんな不思議な結晶を自在に操れるなんて。

君は一体どこから来たの?」


「それが……、オレもわからないんだ。

オレは研究所に預けられた10歳以前の記憶が無いんだ」


「研究所? どんな研究所なの?」


「それも……、あまり覚えてないんだ。

でも、オレはそこで何か重要な実験の対象にされていたと思うんだ」


「実験? 何の実験なの?」


「それは……、この結晶と関係があると思うんだ」

グリはそう言って結晶を指さした。


「この結晶と関係がある? どういうこと?」


「オレはね……、この結晶の中に入ったことがあるんだ」


「え!? 本当に!? どうやって!?」


「それは……、ごめん」


「グ、グリ?

どうしたの?」


グリの顔はたしかに笑顔だった。

しかし、グリは真智の握手を申し訳なさそうに断った。


怪しい。じぃ~……。

じぃ~……。


グリのその意味ありげな態度は真智の中の知的好奇心と言う名の怪物、理系女子りけじょ魂に火をついた。

真智はグリと目を合わせないように気を付けながら

彼を刺すようにマジマジと観察していた。



「そろそろ帰るで〜!」

『 ポコ!』

「痛った〜!

先生ひっど~い。

急になんでげんこつするんですか~?」


「バカがさっきから真剣にバカやってたから、

救いようの無いバカを言葉で注意するのにうちはもう疲れたんや。

さっきから一人で何やってたんや、真智」


「グリの不可解な行動が気になっちゃいましたから。

あたしってこっち系好きじゃないですか!

ついついスイッチ入っちゃいまして〜アハハ。

それで、あたしなりに解を導く方法を考えてたんですよー」


「はぁ~。

それはそれは、ほんまに使えん安いスイッチやなぁ~。

語学や社会科目のテストの時にそのスイッチ入れて貰えると、

担任のうちは大いに助かるんやがな~。

それはそうと、今度同じようなバカやってたら容赦なく置いて帰るで!」


「は~い。ごめんなさ~い」

げんこつをお見舞いされた後頭部を両手で大袈裟に庇いながら、真智はしぶしぶ谷先生にあやまった。


「ところで……、

そう言えばさっきから宙がおらんな。

なあ真智。

うちらはこの場で待ってるから、

宙を呼んできてくれんか?」


「は~い、わかりました。

あたし探して来ま~す♪」

気の無い返事を済ませ、真智は宙を探し回る。


そらー? どこー?

谷先生がもう帰るって言ってるよー?

ねえ、聞こえてるでしょ? 宙ー?」

 

『ドン!!』

「え?」

すると突然、真智のすぐ目の前に見覚えのある背中が現れた。

「あっ! 宙こんなところにいた」


「なんだ、真智か」


「こらーら宙!

さっきからあたしずっと声かけてたのにー、

返事くらいしてよねー、もう!」


「ごめんな、真智。

まあ、そんなに怒るなって」


「宙のことなんてもう知らない!

フンッだ!」

そう言ってふてくされた真智ではあったが、

なんのかんの言いつつも、

 先からしゃがんで何やら書いている宙のことが気になり、片目で追いかける。


 そして、ふてくされることに飽きた真智は

宙のキャンバスのほうへと全身を向けた。


「わぁ~上手!

これ、この世界の風景よね?

あっ、さっきの巨大な雪の結晶のスケッチもあるじゃん!

運動と食べる事しか頭に無い宙に

こんな才能があるなんてびっくりだよ!」


「真智、お前それあたいのこと褒めてんのか、けなしてんのか?」


「もちろん褒めてんの♪」

そう言いながら、真智は

まるで音痴なガキ大将のように拳を振り上げるのが癖になりつつある彼女をなだめる術を探した。


「あっ! でもさ、宙は最初ここに来ること

そんなに乗り気じゃなかったよね?

それなのに、どうしてスケッチしようと思ったの?」


「……」


真智のその質問は宙を黙らせてしまった。


「ごめん、宙。無理に話さなくて大丈夫……だよ?」


「いいんだ。

真智はあたいの弟に会ったことあるだろ?」


「確か大気たいきくんだったよね。

宙の家に遊びに行った時

いた男の子の」


「そうだ。大気は生まれつき病気持ちで身体が弱くて、

学校以外で家から出られないんだ」


「そうだったんだね~。

だから、宙は、どこにも遊びに行けない大気くんの為に旅行に出かけた時にはスケッチを描いて※、

見せてあげてるんだね~!

あたし、宙のことちょっと見直したよ。

優しいところもあるんじゃん♪」


「ほ、ほっとけ!」


「うふふ、顔を真っ赤にして照れちゃって。

宙は全く素直じゃないんだから♪」


「うるせー!」


「そろそろ帰ろうよ、宙。

谷先生が帰るって言ってるよ」


「ごめんな、真智。

あたいは後少しでスケッチが書き終わるから、もう少しいる。

先公には紙と鉛筆を一度取りに戻ったときに、

装置の外しかたを聞いて、大学のセキュリティキィーのスペアも借りておいた」


「そうなんだ。

じゃああたしは先に帰るね。

宙もあまり遅くならないように。

気を付けて帰ってね」


「サンキューな、真智」


「バイバ~イ♪」


「おう!」


その後、真智は谷先生や四葉、グリ達と合流し

宙一人だけ残し元の世界に戻った。



『そう言えば……、結局愛理栖の手がかりはみつからなかったな。


………………、


…………、


……。


——————————————————————

◆イワンねえ見て?

下に、あたし達の住む街がもうあんなに小さく見えるよ!◆


愛理栖の力によって、あたし達は乗り物も使わずに

まるで地球から月の地面へ向けて落ちるスカイダイビングのように、物凄いスピードで上へ上へと上がって行った。


◇本当だぁ。

いつの間にか、空が暗くなっちゃってるね。

ボク達大気圏の外に出たのかな……。


ねえ愛理栖ちゃん? 遠くに見えるあれ、あのぼんやり黄緑色に見える光の輪っかは何?◇


◇ああ、あの光のことね。あれは、オーロラよ◇


◇へぇ~。オーロラって空から見るとあんな風に見えるんだね◇


◆ねえ、イワンみてみて!

月面が見えて来たよ。

へぇ~。クレーターってあんな形してるんだ!◆



愛理栖は、タイムカプセルの一件の後、

その日の夕方あたしとイワンに

約束通り1日だけ宇宙旅行をさせてくれた。


しかし、ペンダントを手放しちゃった為、

日付が変わると同時に姿が見えなくなると言われ、

その宇宙旅行が、愛理栖と過ごした最後の一日となった。


あたしは愛理栖と約束した。

いつかきっともう一度出会おうって。

科学者になって、愛理栖を探してみせる。

あたしは自分にそう誓った。


——————————————————————

……、


…………、


………………。


「真智~! 何してるの~?

ご飯よ~!

早く来なさ~い! 」


「母さん待って~!

今ちょっと手が離せないから~!」


「あんたさっきもわたしにそう言わなかったかしら~?

お父さんと先に食べてるからね!」


「は~い!」



真智は仮体を失った愛理栖の手がかりを探す為に、

今日学校で谷先生に頼み、

放課後、大学からVRのコンピューターとゴーグルを借りて家に帰った。



「あの子、帰ってから、頼んでいた夕食の食材のお使いもそっちのけでずっと部屋に籠っているんですよ。

ねえ、あなた。

あなたからも真智あのこに一言言ってやってくださないな」



「そろそろ、お腹すいちゃった。

お母さ~ん、ご飯どこ~?」

真智は食卓テーブルにご飯が用意されて無いことに気付き、母を探した。


「こら、真智!」


「お父さん……」


「お母さん……は?」


「いいから、そこに座りなさい!」


「は、はい」


「全くお前って奴は!

お母さんに頼まれたお使いにも行かず、

夕食にも顔を出さず一体何を考えてるんだ!」


「ごめんなさい……。

友達を……探してて」


「は? 小さい声でモゴモゴ言ってちゃ聞こえん!」


「だからさ、いなくなった友達を探してるんだよ」


「友達を探す?

何をバカな事を言ってるんだ!

部屋に籠って友達が見つかる訳がなかろうが!」


「だって!…………。

本当に探しているもん」

真智は怒るお父さんが怖くて下を向いて答えた。


「母さん、真智の部屋に置いてあるもの、

全部燃やしなさい!」


「ちょっと、冗談じゃないわ。

お父さんやめてよ!」


「あなた、ちょっとそれはあまりにも真智が可哀想すぎませんか?」


「そうよそうよ!」


「母さんは黙っていなさい」


「うゎ~ん、うゎ~ん!

お父さん、あたし反省してるから。

絶対改めるから、だから許して!」

真智は肩を落としその場にしゃがむと、

父さんのズボンの裾を掴んで泣き崩れた。



「いいや、駄目だ!

お前は最近部屋も散らかしっぱなし。

こうでもせんとその弛んだ精神は治らん!」



結局、真智の部屋にあるものは

学校の教材や布団や枕など、親が独断と偏見で必要と決めたものだけを残して、全部捨てられる事になった。


だけど、父親の残酷な判断にただ黙っている真智では無かった。




次の日。

真智は学校をサボった。

そして、母が真智の部屋にあったものをゴミ捨て場に持って行く時間まで辛抱強く待ち伏せをしていた。


案の定、母は現れ、真智の部屋にあったものをゴミ箱捨て場に置いていこうとする。


真智は母がその場を立ち去るのを確認した後、

さっそく、それらの大切な実験道具達を回収して持ち帰ろうとした。


「おや? 真智ちゃんじゃないか!

今日は学校はお休みかい?

まっ昼間から家のゴミ出しに来たのかい? 偉いね~」


「は……、はい。

でも、間違えて、捨てたら行けないものまで持って来ちゃいました。アハハ」


ヤバい、近所の永山さん《はかせ》に見られちゃった。

ボロが出る前に早いとこ帰らなきゃ。


「あたし、親に早く帰るように言われてるんで、

それじゃ、失礼します」


「真智ちゃん、お父さん、お母さんによろしくね!」


「は~い!」


真智はそう答えて駆け足で家に帰り着くと、

母にみつからないようそ~と家の裏口を使い

物音を立てないよう慎重に自分の部屋の押し入れの中に大切なそれらを運び込んだ。


しかし、あたしが考えていた程現実は甘くなかった。


「永山さんと谷先生から聞いたわよ。

ねえ、真智。どうしてかおっしゃい!

どうして、あんたは今日学校をサボって、ゴミ捨て場なんかに行っていたの」


「…………」


「黙っていちゃわからないでしょ!」


「ただいま~!」


「あららあなた。あなたおかえりなさい」


「真智、まさかお前また何かやらかしたのか!?」


「……」


「黙ってちゃわからんだろ!」

父さんはものすごいけんまくで真智に怒鳴ってきた。


「母さん、どうせ真智のことだからゴミ捨て場から持って帰ってきたんだろう。

部屋を探してきなさい」


「嫌~! 部屋に行っちゃ駄目~!」


「真智! お前は、いい加減にせんかぁ~!」


『バチ~ん!』


「い、痛~い。

痛いよ~。

うぇ~ん!うぇ~ん!」


「あなた、手をあげるのはやり過ぎです!」


「しかし……、俺はお風呂に入ってくる」


真智は勢いで家を飛び出した。

近所の無人のぼろ屋敷で当分の間野宿することを決め込んでいたが、

母は迎えにきて、強制的に部屋に戻されることになった。



そして次の日。

真智が学校から帰ると、再び部屋の押し入れを探してみた。

 しかし、案の定実験道具達は、

谷先生から借りていたVR装置を含めて

もう、そこには無かった。


——————————————————————

※三脚で固定してシャッタースピードを長く調節しても、

コンパクトデジタルカメラで夜空の星ぼしを撮影するのが難しいように、

高次元空間の風景は、デジタルやアナログのカメラでは撮す事は出来ません。

赤外線カメラやX線カメラを使っても真っ暗になり撮せません。


谷先生は、宙にカメラを取りに一度戻りたいと言われ、カメラでは写らないと説明し、スケッチを提案したのです。

——————————————————————

【登場人物】

真智まち

•四葉

そら

•谷先生

•グリ

•愛理栖(リトル愛理栖)

•イワン

大気たいき

•ハカセ

•真智の両親

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