第5話 秘密の登校
「上野君だよね?あれ...」
上野と唯は当然のごとく一緒に登校する姿をクラスメイトに見られ、ちょっとした騒ぎになった。教室に入った瞬間に女子が2人に詰め寄る。
「ねえねえ、上野君と北川さんって元から知り合いだったの?」
クラスの女子の1人が上野に聞く。
「いや、全然...」
「もしかして、デキてたりする!?」
こちらは唯に対して。
「あはははは。たまたま登校したのが同じタイミングだっただけだよ」
「なーんだ。そうなのね」
「うん」
「なんかごめんね。俺のせいでこんな事になって」
「私もそうだけど、こんくらいの歳の女の子はなんでも恋愛ごとに繋げたがるからなー。でも、なんか2人だけの秘密って感じでいいね。秘密の登校結構楽しかったよ」
「お...俺も...」
声が曇る。
「ん?なんか言った?」
「なんでもないよ」
(なんとしてもこの気持ちは知られたらダメだ...!でも、やっぱこの子めっちゃ可愛い)
と、その時
「ねえ、俺と友達になろうよ」
上野が前を見ると、そこには出来...田中がいた。
「え?」
この田中の一言が上野の高校生活を変えていくことは言うまでもない。
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