クライマックス
※フランシス 侵食率+6:157->163
※ティナ 侵蝕率+5:148->153
カミーリア:「忠告なんて必要ないわね。 では、始めましょう。 お嬢様方?」
GM:
カミーリアは自らの背を引き裂く。そこから現れるのは、無数の魔法陣が刻まれた巨大な翼、あるいは翅と呼ぶべきもの。詠唱はなく、ただ彼女が翼を広げるだけで、貴方達のレネゲイドは強制的にかき乱される――
難易度10での衝動判定になります。
※
フランシス:
【major】〈意志〉
10dx+2 → 9[2,3,3,5,5,6,8,9,9,9]+2 → 11
2d10 → 11[7,4] → 11
フランシス 侵蝕率+11:163->174
ティナ:
【auto】《原初の黒:オリジナルツール》
【major】〈意志〉
8dx10+12 → 10[1,2,3,3,4,4,8,10]+9[9]+12 → 31
2d10 → 13[3,10] → 13
ティナ 侵蝕率+18:153->171
※
GM:
それでは戦闘開始です。PCたちは同一エンゲージ、カミーリアと暖炉が同一エンゲージ、彼我の距離は5m。戦闘終了条件は『カミーリアの戦闘不能』です。
※
| 行動値 | キャラ | HP | 侵蝕値 |
| :-- | :---- | :- | :-- |
| 12 | カミーリア | | |
| 11 | フランシス | 29 | 174 |
| 8 | ティナ | 26 | 171 |
| 1 | 暖炉 | | |
※
※round1
※setup
カミーリア:「[詠唱短縮]――結界呪術・鏡割-Mirage Divide-」
カミーリアが一つ唱えると、天上に輝いてた鏡が一つ強く発光する。
※【setup】《異界の万華鏡》→フェリックス・ロッソ
ティナ:
ここは古い家。ならば、周囲にあるものは木造のものばかり。喩えそれが他人の魔術の染み込んだものであっても、生命には従うべき理がある。この魔術は、それを手繰り、操るもの。
「Foresta oscura, canta una canzone, potenza per me.(儚(くら)き森よ、謳え、我に力を)――”La vita della catena(操命鎖)”」
ティナが杖を振るうと、周囲の木造の家具から蔦が伸び、ティナの周囲に漂う。
※
【setup】万色の檻
ティナ 侵蝕率+5:171->176
※
※initiative
カミーリア:
「燃やせ、落とせ、堕とせ。千の命を此処に。形取るは肉の人形。憂う事もなく、命を刈り取るモノと変えよ――」
カミーリアは指を切りおとし、暖炉へと投げいれる。
※
【initiative】Eロイス《さらなる絶望》
人形 行動値:5
※
GM:
すると、暖炉から湧き出た煙が人型を取り、フランシスの思い描く「大切なモノ」を形づくる。すなわち、本物のフランシスとレミニシアの姿をした人形が、暖炉から這い出てくる。
フランシス:「(人形とすぐ分かるだけ優しいよ、カミーリア)」
増援と認識はしますが動揺はしません
※main_カミーリア
カミーリア:「紡ぎ、織り成せ。 我が武具を託し、剣となり、盾となれ」
※
【minor】放棄
【major】《異能の継承》→人形A
《罪人の枷》10を指定
※
※main_フランシス
フランシス:すばやく赫翼を現出させ、カミーリアへの距離を詰める。
※
【minor】《オリジン:レジェンド》+《原初の青:ハンティングスタイル》+《赫き剣》+《シャインブレード》
【major】《C:ウロボロス》+《無形の影》+《渇きの主》+《鮮血の一撃》→カミーリア
フランシス 侵蝕率+13:174->187
フランシス HP-14:29->15
※
GM:しかし、それを察知した人形は、カミーリアとフランシスの間に割って入り、カミーリアをかばおうとする
※
人形A:
【auto】《崩れずの群れ》→カミーリア
※
フランシス:させない。人形の動き出しを赫翼によって阻み、小細工はなく一直線に刃をカミーリアへ振るいます。
※
フランシス:
【auto】《マリシャスブラッド》→人形A
【major】18dx7+5+14 → 10[2,3,3,3,5,5,5,7,8,8,8,8,9,9,9,10,10,10]+10[2,3,4,5,6,6,7,7,7,8,10]+10[4,4,5,5,10]+1[1]+19 → 50
【damageroll】6d10+36 → 25[6,8,1,7,1,2]+36 → 61
フランシス 侵蝕率+18:187->205
※
GM:カミーリアは戦闘慣れしていないのか、貴方の刃をもろにくらいます。しかし、自らの傷はとくに気にせず、貴方の目を見るだけで何かを語ることはありません
※main_ティナ
ティナ:
蔦が絡んだようなデザインの木製の杖を構え、ブツブツと詠唱を始める
「……Strappare quelli(彼の者を切り裂け)――”Lama che manipola gli alberi(操命刃)”」
※
ティナ:
【minor】放棄
【major】《雨粒の矢》+《原初の赤:サイレンの魔女》→人形A,カミーリア
【auto】《原初の黒:オリジナルツール》
17dx10+25 → 8[1,2,2,3,3,3,3,5,5,6,6,7,7,7,7,7,8]+25 → 33
【reaction】放棄
人形A:【auto】《崩れずの群れ》→カミーリア
【damageroll】4d10+35 → 33[8,9,9,7]+35 → 68
ティナ 侵蝕率+14:176->190
※
詠唱を終えたティナの周囲を漂う蔦から、薄く鋭い葉が無数に舞い散り、周囲一体を切り刻む。舞い散る葉の多くは人形につき刺さるものの、そのいくつかは未だ、ティナの周囲をくるくると周り続け、攻防どちらにも利用できるようその鋭さを増す。
※
【auto】《背徳の理》
ティナ 侵蝕率+3:190->193
※
GM:肉人形はボロボロになりながらも、再構築を繰り返し、人らしい形をまだたもっているでしょう。
ティナ:「……これで崩れないか。厄介ね」
※main_人形A
GM:ティナの周りに見知らぬ少女や女性が這い寄ってくる。それらは貴方を包囲し、そして、その肉袋を破裂させ、大質量の血を弾き飛ばす。
※
【minor】《イオノクラフト》
ティナにエンゲージ
【major】《ウルトラボンバー》+《罪人の枷》→ティナ
4dx → 9[3,8,8,9] → 9 → 7[7]+25 → 32
※
ティナ:「……! 自爆とは厄介ね……!」
カミーリアへのタイタスを昇華して戦闘不能を回復
※ティナ HP=11:26->11
GM:さらに、人形AのHPが0になったタイミングで発動。
※
【auto】《自爆装置》→ティナ
【damageroll】7d10 → 34[10,3,4,5,4,6,2] → 34
人形Aは戦闘不能に
※
ティナ:
「くっ、このテの攻撃はどうにも避けようがない……!」
リアクション不可自爆2連とは……! 高浦舞晶へのロイスをタイタス化、昇華。戦闘不能を回復。
GM:ではここで、暖炉の中の炎が一層強く燃え上がる。ぱちぱちと音をならしながら、方陣が輝き、カミーリアを支援する。
※
暖炉:
【auto】《覚醒の秘薬》→カミーリア
※
※main_カミーリア
GM:カミーリアはフランシスからほんの少し距離を取る。次に切り落とすのは左手そのもの。手首から先を断ち、告げる。
カミーリア:
「混ざり、溶かし、喰らえ。 我が肉体、我が血、生きる災厄となりて此処に堕ちよ。――混沌魔術・万死一殺- Blasted Down-」
ただただ、肉体を膨張、収縮を繰り返させ、多重陣によりたったひとつの技を繰り出す。錬金術、黒魔術、呪術、死霊魔術……そうすることでやっと、彼女は一つ攻撃をくりだせる。そうして織りなされた“赫い棘の雨”がフランシスを襲う
※
【minor】放棄
【major】《C:ブラム=ストーカー》+《蝕む赤》+《ブラッドウェブ》+《封印の呪い》+《生命吸収》+《増加の触媒》→フランシス
13dx7+8 → 10[1,3,4,5,5,7,7,8,8,9,9,10,10]+10[2,2,3,4,5,8,8,9]+4[3,3,4]+8 → 32
【reaction】ドッジ
7dx+1 → 8[1,1,2,2,3,4,8]+1 → 9
※
フランシス:「ッ――!」
間に合わない。それにこれは、喰らえばただでは済まない――
GM:具体的には通常のダメージに加えて邪毒と追加ダメージと判定デバフが発生しますね。
ティナ:
「――La maledizione mentale viene rimborsata dal sangue della ragazza(黎き呪いは少女の血にて贖われる)――”Contratto esorcista(祓魔師の御言葉)”」
フェリックスへのロイスをタイタス化、昇華。不利な効果を打ち消した上で代理ドッジを行う。
※
【auto】《運命の切り替え》
【reaction】《浄玻璃の鏡》+《R:ウロボロス》
28dx7+25 → 10[1,1,1,2,2,3,3,4,5,5,6,6,6,6,6,6,7,7,8,8,8,9,9,10,10,10,10,10]+10[1,2,3,3,4,6,7,8,9,9,9,10]+10[2,3,4,4,6,7]+1[1]+25 → 56
ティナ 侵蝕率+3:193->196
※
ティナが葉の刃で素早く手首を切り裂くと、そこから溢れ出た血がカミーリアの攻撃を打ち消す。その術式は、カミーリアの用いるものよりも遥かに効率化されていることがわかる
フランシス:「ありがとう、ティナ」カミーリアを見据えたまますばやく礼だけ口にする
ティナ:
「……残念だけど、カミーリア、その魔術は知っている。厄介な黒魔術だけど、後世――私の時代では、その対策ももう編み出されている。あなたが1万人の生け贄と同等の対価を払った魔術でも、式がそんなに稚拙じゃ、私はただ血液を撒くだけで止められる。魔術も、知識も、進歩していくものよ。――あなたじゃ私に、敵わない」
カミーリア:「流石“天才魔術師”かしら。 私ごとき三下じゃ掠りもしないわね。 それでも、アタシはまだ戦える……まだこの身体-生贄-が在るから」
ティナ:「――そう。やめなさいと言ってもきかないのでしょうね。いいわ、あなたのその腕、足、全身が尽きるまで、付き合ってあげましょう」
ティナは少し悲しそうに返す
※round2
※setup
※
ティナ:
【setup】《万色の檻》
【auto】《原初の黒:オリジナルツール》
ティナ 侵蝕率+10:196->206
※
※main_カミーリア
カミーリア:「ダメね、正攻法じゃ貴方達のような強い人には届きそうにない……」
そう、ぼそりと呟いて、左腕そのものを切り落として宙に投げる。
※
【minor】放棄
【major】《C:ブラム=ストーカー》+《蝕む赤》+《ブラッドウェブ》+《封印の呪い》+《生命吸収》+《増加の触媒》+《キリングパフューム》→フランシス://13dx7+8 → 10[1,2,2,2,2,3,3,4,5,7,9,9,10]+10[6,9,9,10]+10[8,9,10]+10[9,10,10]+10[1,6,9]+4[4]+8 → 62
【damageroll】7d10+12 → 42[8,9,6,4,7,3,5]+12 → 54
※
GM:
リアクション不可により命中します。命中時に邪毒付与、移動時にダメージが発生する状態を付与、次の判定のC値を+1。さらに与ダメージ時に対象は4D10点のHPを失った後、さらに12点のHPを失い、カミーリアはHPを12点回復します。
ティナ:えっとつまり……強制的にダメージが1回、HPロスが2回、それに邪毒等不利状態の解除が必要だから……実質ロイス4つ分?
GM:ではまずHPダメージ、54点。
※フランシス HP=0:15->0
フランシス:戦闘不能になり、"優しい錬金術士"へのロイスをタイタス昇華して復活します。
※フランシス HP+12:0->12
GM:はい、さらに邪毒ランク4と移動時HPダメージ、次の判定へのペナルティが発生します。
フランシス:……はい。
GM:そしてブラッドボムの効果、4d10……24点のHPロス。
※フランシス HP=0:12->0
フランシス:カミーリアへのSロイスをタイタス化して昇華、完全回復の効果を選択します。これにより、不利状態の解除を行いHPを全快します。
※フランシス HP+29:0->29
GM:はい、では最後に生命吸収によるHPロス、12点。
フランシス:HPで受けますがHPを全快してるので戦闘不能にはなりません。
※フランシス HP-12:29->17
GM:
――カミーリアが切り落とした左腕はフランシスの視線辺りまで落下した後、先程と同様に爆散する。しかし、今目の前で起こった事象は他者の介在を許すことのない無数に無数を重ねた毒の棘。
カミーリア:「……せめて、一撃で眠って。 恨むならアタシだけを恨んで“逝って”」
フランシス:「……いいや、恨まないよ、カミーリア」
無数の棘を赫翼の羽ばたきで霧散させ、右の手だけで剣を持ち直す。
※main_フランシス
フランシス:「そんなに優しいあなたを憎むことは、フランシス・ドレッドノートにはできない」
言いながら、赫色の剣で左腕を切り落とす。宙を舞う腕に剣を串刺し、互いを分解、再構築する。
※
【minor】《原初の黒:ポルターガイスト》+《赫き剣》+《シャインブレード》
フランシス 侵蝕率+1:205->220
フランシス HP-14:17->3
※
フランシス:
「フランシス・ドレッドノートは、"自分"を貫くあなたを敬愛する」
現れたのは、一本の赫色の槍。
そこかしこがひび割れた赫色の槍を片腕で振るう。槍の回転で現れる紋様は、まるで曼荼羅の如し。あるいは、この武器もまた"姉"の真似事なのかもしれない。
「蝋細工の落陽(トワイライトソング)」
※
【major】《C:ウロボロス》+《無形の影》+《渇きの主》+《鮮血の一撃》→カミーリア
19dx7+19 → 10[1,2,2,2,2,3,3,4,4,4,4,5,6,8,9,9,9,10,10]+10[1,4,4,6,6,9]+4[4]+19 → 43
【auto】《原初の白:オーバーロード》
【damageroll】5d10+108 → 25[7,4,2,10,2]+108 → 133
フランシス 侵蝕率+17:220->237
フランシス HP+22:3->25
※
GM:避ける事も、受け切る事もできず、カミーリアはその槍を受け入れる。陣を内包した翼の様なモノは霧散し、一度は膝を付く。累積ダメージが180点を越え、一度戦闘不能になります。
カミーリア:
「アタシになんて、優しくしなくて良い。 アタシは彼女が救われればそれでいい……それで良いの……」
血を流し、独り言のようにつぶやきながら、フラフラとカミーリアは立ち上がる
「あなたは、“貴方”の為に戦っているの? それとも“本物のフランシス-彼女-”の為に戦っているの……?」
※【auto】《アクアウィターエ》
フランシス:
「それは……わからない。私もずっと考えているんだけどね」
サラサラと槍が崩れるのを尻目に、カミーリアに微笑みかける。
「でもこれは言える。"私"の思っていることも、あなたに言った言葉も、本当だよ」
カミーリア:「…………」
返せる言葉が今は無いのか、フランシスを少しだけ優しい目で見た後、次の攻撃に構えます。
※main_ティナ
ティナ:
「カミーリア、貴方のことは嫌いではない。アルバローズの魔術にも興味はある。けど、あなたが私の邪魔をする以上、あなたがここで手を引いてくれないのなら、あなたには死んでもらう他ない。
悪いけど、ロッソの威信にかけて外様相手に魔術戦で負けるつもりはないわ。
――"Repeat: Lama che manipola gli alberi(繰り返せ:操命刃)"」
魔術戦の中で開発された再現魔術は、詠唱を省略して同じ魔術を発現させることができる魔術である。これは、錬金術の時代にはまだ存在しなかった技術。初見でこれに応じることは難しい――はずだ。
カミーリア:「えぇ来なさい未来の魔術師。 アタシの誇りなんてもう燃え尽きてしまったもの」
※
【minor】放棄
【major】《雨粒の矢》+《原初の赤:サイレンの魔女》
28dx10+25 → 9[1,1,2,2,3,3,3,3,3,3,3,4,4,5,5,5,6,6,7,7,7,7,7,7,8,8,9,9]+25 → 34
【reaction】《血霧の盾》を使用したドッジ
6dx9→ 10[3,3,9,9,10,10]+6[3,3,4,6] → 16
【damageroll】4d10+35 → 11[2,2,4,3]+35 → 46
ティナ 侵蝕率+9:206->215
※
ティナ:
「(この子の事を哀れに思う気持ちが無いわけではないけど……私は魔術師、論理で動く者だ。無二の友人の仇を捨てたときから、私は絶対にそうあると決めている。仮にそれだけの技量の差があろうと、容赦はしない)」
ティナの周囲を停滞する蔦から、無数の葉が刃となって部屋全体を襲う。
避けきれないカミーリアを刃により淡々と傷つけていく。フランシスほどの破壊力はないものの、これだけ喰らえば無事とはいえないはずだ。
GM:
事実、カミーリアの肉体にもう自動再生機能は残っていない。四方を囲う無数の刃に目を向けられてしまえば対抗する術も持ち合わせていない。
どさり。
暖炉の前で少女は倒れる。
――だが、まだ意識は残っていた。溢れ出て飛び散った自らの肉体を媒体に、命を錬成する。
※【auto】《蘇生復活》
ティナ:「できればこれで、倒れてほしかった。そんな瀕死の状態で、あなたは、どこまで――」
贄としてその体を捧げ、五体満足とは程遠い体に成っていくカミーリアを見て、思わずそうつぶやく。
カミーリア:
「……家を捨て、苗を捨て、誇りを捨て、矜持を捨て、錬金術師を辞めた。 たった一人を救うために。 そう、あの日に決めたから、立ち止まることはできないのよ」
満身創痍、もうまともに立つことも難しいであろうカミーリアは、気丈に返す。
ティナ:「……そう。たしかに、1人に拘泥して探求をやめるあなたは、錬金術師……魔術師ではないわね」
ポツリと呟くその言葉は、ティナ自身が相手を見定めるための独り言でしかない。
GM:
……終わりは近い。カミーリアの消耗に伴って、だんだんと星の明滅が消えていき、“屋敷”そのものの崩壊が始まっている事に気づくだろう。崩壊というよりも消滅……家具などが光の粒となり消えていく。この空間を維持が難しくなっている事がわかる。
※round3
※setup
※
ティナ:
【setup】《万色の檻》
【auto】《原初の黒:オリジナルツール》
ティナ 侵蝕率+10:215->225
※
GM:カミーリアは、ボロボロの身体、唯一といっていい動く右手でポーチの中から一つ、小箱を取り出す。
カミーリア:「もう、アタシじゃ付けれないな」
取り出すのは赤い小さな宝石が嵌め込まれた指輪。一見高価な装飾でもないシンプルなそれを優しい顔で眺める。そして、それをはめる事なく、ギュッと握った。
※
【setup】《血色の花嫁》+《紅のベーゼ》→カミーリア
増血剤の効果によりHPロスを無効化する
※
カミーリア:
「止まれない、止まれない」
彼女は力をこめ、貴方達に『カミーリアの本心』をぶつける。
「あの子は、誰かの為に尽くし続けた、それなのに、それなのに……世界を救った英雄は、いったい誰が救ってくれるのよ!!」
ティナ:
「努力した人間が必ずしも救われるのなら、だれも悲しむことなんてないわ。どれだけ善い人間でも、他人の勝手な都合で殺される、それがこの世の中よ
たとえ誰を失おうとも、たとえどれだけ理不尽な世界であっても、それでも、夢を目指すの。そうじゃなきゃ、人は人としていられない。――終わりなき夢こそが、人というものの在り方だから」
きっと何を言っているのかわからないだろうけど……今から彼女を殺すのだ。最低限の礼儀として、これは伝えておきたかった
フランシス:
「英雄の気持ちは分からないけど……英雄を救うのは、英雄の介添人じゃあないかな。英雄の救いの何たるかを知る者しか、英雄を救えない
そして私も、できるなら英雄を救う者でありたいけど。それをできないのは、悲しいわ」
GM:――――目の前の少女は最後の『願い』の後、もう一度貴方達へと問うだろう。
※main_カミーリア
※
【minor】放棄
【major】《蝕む声》→フランシス,ティナ
※
GM:蝕む声によって対象と〈意志〉による対決を行い、使用者が勝利した場合、対象は使用者の意見に心から同意するようになります。
ティナ:「っ……!」
これ食らったらカミーリアの言いなりってこと……? どうする……?
フランシス:……フランシスとしては言い分自体は分かるから、一度は受けます。先に宣言しますがリアクションは放棄します。
ティナ:
……意地でも負けたくない、負けられない。たとえ僅かな間でも、私の意志を他人に握られるのは我慢ならない。有栖のロイスをSロイスに指定、BKの色ロイスの効果として使用して、カミーリアの判定の達成値を-20します。
カミーリア:
視界が突然“赤”に染まり、やがて“白”に変わっていく。感覚はとても淡く、何処か甘い。
見えてくる景色は何処かの街。それは現代ではなく、カミーリアやアルバローズが生きた時代の風景。
頭の中に直接、蒼白い髪の女性が人々を救い、助ける映像が流し込まれる。それはきっと“アルバローズ”という女性の生涯。賞賛がほしいわけでもなく、富がほしかったわけでもなく、ただただ人を救い続けた無欲の英雄の物語。
その背中を追いながら“誰かの心”は枯れていく。「どうして貴方はそんなに自分を傷つけていくの」「どうして誰も“彼女”の事を助けてあげないの」優しい憎悪は心を染め、やがて災厄の日に……
神様なんて居ないけれど、どうか、どうか――――彼女を救ってください。
※
【major】〈意志〉
13dx+20 → 10[1,1,3,3,5,5,7,8,8,8,10,10,10]+9[2,4,9]+20 → 39
BK効果により達成値減少、最終達成値:19
【reaction】
フランシス:放棄
ティナ:〈意志〉
20dx10 → 10[1,1,3,3,4,5,5,6,6,6,6,6,7,7,9,9,10,10,10,10]+6[1,3,4,6] → 16
※
ティナ:
……有栖の事を考えた。
……私は魔術師だ。感情ではなく理屈で動く、知識の探求者。無二の友人の仇でさえ見逃してその道を進む以上、二度と感情に流された行動はしないと誓った。……だから、こんなところで惑わされるわけにはいかないと。
……有栖の事を考えた。
……いわれなき理由で殺された、無辜の友人の事を。カミーリアの語るアルバローズという人物像……その最期が、有栖とよく似ていると思ってしまった。
有栖が死んで、私は弱くなったのかもしれない。無辜の友が殺されると聞いて、一瞬だけ動揺してしまった。目的のために他人の命を奪うなんて真似、私自身だって何度もしてきたはずなのに。
その動揺は、心の隙だ。魔術戦において黒魔術、幻術を相手にするとき、絶対に見せてはいけない弱点。最後の最後で、カミーリアの悲壮な叫びを聞いて、ほんの刹那、ティナはそれをさらけ出してしまった。
それは致命的。文字通り、自分の精神を侵される事になる。
一度重ねてしまった人物像は、カミーリアの術によりその意識を強められる。その幻想は更に判断力を鈍らせ、有栖……アルバローズのためなら、この身を捧げてもかまわないとさえ思ってしまう――
GM:貴方達は一度、深淵に堕ちる。暗闇の中には一輪、白い薔薇。それに手を伸ばすように心が奪われる。以後『アルバローズ』という女性を救うために身を差し出す事を拒否しなくなる。
カミーリア:「アタシの身体じゃ、もう駄目なの。 だから貴方達の力を、命を貸して」
※main_フランシス
フランシス:
「ええ……私の身を、」
手を伸ばした時、槍を生成した時に右手の指に付け替えた、ビーズの指輪が目に入る。
思い出す。フランシス・ドレッドノートの今までのこと、これからのこと、その狭間の現在のこと。大切な思い出。自分が自分として生きる。大切なことを教えてくれた人のこと。
「ーー私の身を、私自身のために使う。それは揺らがないわ、カミーリア」
"大切な人"のロイスをタイタス昇華、不利な効果を打ち消します。
※
【minor】《赫き剣》
【major】《C:ウロボロス》+《無形の影》+《鮮血の一撃》→カミーリア
19dx7+5+14 → 10[1,2,3,5,5,6,7,7,7,8,8,8,8,9,9,9,9,10,10]+10[1,3,3,4,6,7,7,7,8,9,10,10,10]+10[1,1,3,6,7,7,9,9]+10[4,8,8,8]+10[6,8,9]+10[7,9]+10[9,9]+10[9,9]+6[3,6]+19 → 105
【reaction】放棄
【damageroll】11d10+72 → 67[7,5,8,6,4,9,6,4,5,3,10]+72 → 139
フランシス HP-16:25->9
フランシス 侵蝕率+11:237->248
※
カミーリア:「――ッ!!」
不意の一撃。揺るぎない意志の元、貴方達の心を奪えたと思っていた。
フランシス:暗闇を指先でなぞり、優しい少女の身体をめがけ、赫色の意志が暗闇を赫く切り裂く。
カミーリア:血色踊る暖炉の部屋。2000の時を彷徨った少女は今、倒れる。カミーリアは戦闘不能、戦闘終了です。
フランシス:剣を霧散させ、倒れたカミーリアに駆け寄る――
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