ミドル3
※フランシス 侵蝕率+8: 66->74
※ティナ 侵蝕率+1: 61->62
ティナ:では、カミーリアに道をききながら書斎までティナが先導していきます……カミーリア、先頭あるきたくなさそうだし。
GM:
了解です。では、3人……ティナを先頭にし扉から大廊下の方へ出ますね。だいたいの建物の配置はカミーリアが教えてくれたの知っていて問題ありません。
※ここでGMがシークレットダイスを振る
ティナ:シークレットダイス……シークレットダイス? ダブクロでシークレットダイスって初めて見たかも。
フランシス:シークレットダイス……あ……これ……?
GM:
特になにもおこらなかったので二階にあがり、書斎に入りましょう。
カミーリアが『書斎』と呼んでいた場所についた一行。部屋中には高い天井まで届く本棚がずらりと並んでいる。
さきほどまで居た寝室4つ分は軽くある書斎。この規模の屋敷にしてはやや大きすぎる。古書に特有の匂いなどはあまり感じられない。過剰なまでに清潔……あるいは不気味なほど無味乾燥に感じるかもしれない。
ということで以下の項目で情報収集になります。ちなみにおおまかな本のジャンルは、オカルト系6割、歴史書3割、その他1割くらいです。
◆情報収集項目
・書斎の本群A〈知識:魔術〉8
・書斎の本群B〈知識:学問〉〈知識:歴史〉8
・書斎の本群C〈知覚〉〈知識:歴史〉〈知識:絵本〉6
ティナ:ティナ的には一択ですね。本棚Aが面白そうなので近寄ってって適当に一冊取り出して読み始めます。
※
〈知識:魔術〉
5dx10+2 → 9[1,4,7,9,9]+2 → 11
※
GM:では開示します。
◆書斎の本群A〈知識:魔術〉8
書斎にあるほとんどの本はいわゆる魔術書と呼ばれる類のものであった。
科学の発展した現代では表舞台からほとんど消えてしまったもう一つの叡智の結晶。
ざっとタイトルや見出しを読んだ限りでは、現代でも一部で扱われている西洋魔術や東洋の呪術や陰陽道の類は勿論のこと、神代の再現不可能なものや、見たことも無いもの達が本棚に鎮座している事が分かる。
様々な系統のものがしまわれているが、一番多いのは古い錬金術の本。
もしもこの本群達を読み解こうとするのならば相応の時間がかかってしまうだろう。
そして貴方は、この本群の文字を読み進めるたび、頭がチリチリと痛む。
ティナ:
「嘘、なにこれ。蔵書数こそ少ないけど、希少性ならうちの書庫を上回るんじゃない……?」
特に神代の魔術に関する本をパラパラとめくりながらつぶやく。
「ねえカミーリア、あなた、ここに数日いるって話だったけど、食事とか入浴とかってどうしてるの?」
カミーリア:「……空腹に、なったりしないのよね。シャワー自体はさっき登ってきた階段の裏にあるけれど、怖くて使ってないわ。 レディとして恥ずかしいのだけれど」
フランシス:「まあ、シャワーの最中に化物が襲ってきたら目も当てられないし」
ティナ:
「そう……食事・排泄の心配がなくて、シャワーとベッドは完備されてる……なら、十分ね……これ読むのにどれくらいかかるかしら……?」
ポツポツと独り言を呟いてる。止められなければ、このまま1ヶ月くらいならこの部屋で本を読んで過ごしてもいいか、と言いたげに。
カミーリア:「ティナは随分たのしそうだけど、ソレ読んで分かるの? 私には何がなんだかさっぱりだったのだけれど……」
ティナ:
「わかるわよー? これでも私、魔術師だもの。ざっと見出しを見た感じ、3割くらいは知ってる内容、5割くらいは聞いたことはある……で、残りの2割は初めて見るものね。この蔵書だけでどれだけの価値があるものか……!」
目は本に釘付けのまま、カミーリアに言葉を返す
カミーリア:「お連れの方、ちょっと変わってる?」
と、フランシスの方に困惑気味にききます。
フランシス:「時間をかけてもいいけど、脱出にタイムリミットがあると困るんじゃない?」
と腕時計を確認します。変わった様子はありますかね?
GM:腕時計を見るのならばフランシスはそうですね、『12時00分』をさしてるのがわかります。数分見続けても長針は動きません。
フランシス:「どうやら、時間はいくらでもあるみたい。私も読んでみようかな」
フランシスが読もうとするなら学問・歴史かな、書斎の本群Bに近づいて読みます。
※
【minor】《オリジン:レジェンド》
【major】〈知識:学問〉
5dx+8 → 10[2,4,4,5,10]+8[8]+8 → 26
フランシス 侵蝕率+2: 74->76
※
GM:はい、では開示します。
◆書斎の本群B〈知識:学問〉〈知識:歴史〉8
数が他の本より多いとは言い難いが、書斎の一角はいわゆる歴史書と呼ばれるものが並んでいる。
年代はバラけているので読み込もうとすれば少し苦労するかもしれない。
授業で習った、あるいは何処かの専門書で見たような歴史が綴られている中、
無造作に隣の本を取ると自分の認知とは異なる歴史が綴られた本もあった。
おとぎ話というにはあまりにも整合性があり、預言書と呼ぶには具体的である内容の本達。
“読み進めてはいけない”貴方の中の何かが危険を告げている事が分かった。
フランシス:ここにある歴史書ってどの年代の事まで書かれてるんでしょうか?
GM:ざっくり西暦3000年くらいまでですかね。
フランシス:!?
GM:ただ、小見出しに年代が書いてある程度で中身を読もうとすると『読み進めてはいけない』という衝動に襲われます。
フランシス:
「2000……いや、2069年……?」
反射的に本をばたんと閉じます。
「水を差すようだけれど、ティナ。ここの本はあまり読まないほうが良いかもしれない」
低い声音でティナに呼びかけます。
ティナ:
「あー……なんかよからぬ仕掛けでも見つけちゃった? まーそうよね、これだけのものを、ただで読ませてくれるはずもないものね……」
そう言いながらも、ティナは本から目を離そうとしない
「ねえカミーリア、フランシス……ちょっと提案なんだけど、この部屋で半年くらい本を読んで過ごす、なんてのはどう?」
本から目を上げずに話しかける。
GM:ちなみに読み進めていけば進むほど頭痛は増していきます。いわゆるロストマジックあたりは熱持つレベルかと。
フランシス:「ティナとしては願ったりなんだろうけど、外の様子が分からないとなんとも言えない。失踪扱いになっていたら困る」
カミーリア:「アタシもごめんだわ……」
ティナ:
「(んー……流石にこの辺まで来ると頭が回らなくなってくるわね……まあでも、代償が私の体調だけなら安いものなんだけど……)」
「まあ、そうよね。一人で残ってもいいんだけど、ペアで閉じ込められてた、っていうのが気になるし……ペアの相手との間でなんらかの条件付けをされてるなら、一人じゃ出れないかもだしね。一旦、これくらいにしておいたほうがいいか」
そう言って、ようやく本を閉じる。
カミーリア:「で、何かわかったのかしら……?」
良い結果を求めて二人に訪ねます。
フランシス:
「私の方は何も。強いて言うなら、分かっちゃいけない事がこの部屋にはたくさんある、という事かな。異常だよ、ここの本は」
本棚からも離れて、カミーリアのそばに寄りつつ答えます。
カミーリア:「異常な事ばっかりだけど特に本は異常なのね? 確かに難しい本ばかりではあったけど……」
そばのフランシスにちょっとしょんぼりしながら返答します。
ティナ:
「えっと……神代の魔術、特に召喚式に関しての概論がいくつか。ちょっと実験するにはここじゃちょっと狭いし……そのものの再現は難しいけど、魔法陣のアルゴリズムの幾つかは転用可能だと思うわ」
完全に的はずれな回答を返す。
カミーリア:
「しんだいのまじゅつ……? あるごりずむ……? よくわからないけれど、召喚式?っていうのでアタシ達が呼ばれたとかも有り得るっていうお話?」
と、だいぶわかって無い感じですが、なんとか会話の意図をよみとろうとします
ティナ:
「そうね……不可能じゃないと思うわ。この本の内容を使いこなせる術者なら、それくらいは容易だと思う。……もっとも、だとしてなんで『私達が』選ばれたのかは疑問だけどね。もしかしてここの館の主と私、面識があったりするのかしら?」
フランシス:
「そうなると、カミーリアや私にも面識があるのかな。決してあり得なくはないか……いや、私達同士ですら面識がないのに……?」
ぶつぶつと考え込んでいます
ティナ:「あ、フランシス、カミーリア、そっちの本棚はもう調べた?」
そう言ってCの本棚を指差す。
フランシス:「ん、まだだよ。一応調査だけは済ませておこうか」
カミーリア:「読めなくてもそれらしい本を探すこと位なら私でも……あれ、この本」
そういってカミーリアは堅苦しい本が並ぶ書斎の中から一冊の薄い本をみつけます。
GM:と、いうわけでカミーリアに非常に友好に接してくれていたボーナスとしてもう一つの項目を開示します。
◆書斎の本群C〈知覚〉〈知識:歴史〉〈知識:絵本〉6
お硬い本が並ぶ中、不自然に一冊、可愛らしい装丁の絵本があった。
史実を元にしたと言われてる西洋では有名な絵本作品。
舞台は五世紀頃のイングランド。
タイトルは『救国の魔法使い』
表紙には大概、蒼白い長髪の女性が描かれている。
大筋は身寄りの無い少女“アルバローズ”が拾ってくれた村の生活を良くするためのこっそりと“魔法”を使って手助けするという内容。
物語の中盤、村が大洪水に見舞われ壊滅状態になった時、初めてアルバローズは魔法使いである事を告げる。
半信半疑だった村人達だったが他に頼れる者もなく、少女の指示する通りに端材を片付けたり、使えそうなモノを集めたりと働き、結果として村人達は元の生活を取り戻すことが出来た。
しかしこの時のアルバローズは大きな魔法は使っておらず、村人達の心身のコンディションを上げる事に注力していた。
絵本としては「特別なモノがなくとも、人を信じ結束すれば、大きな事を成し遂げられる」という事を伝えようとしている。
しかし時が流れ、村の噂を聞きつけた人々がアルバローズを万能の魔法使いとして利用しはじめる。
結末としてはアルバローズは背に翼を授かり、天界へ攫われてしまう。
それに対し村人達は悲しみ、自分たちの行いを恥じ、自らの知恵と努力で生きていく事を誓う。
と言う形で後世にまで語り継がれている。
史実を元にしてるわりにファンタジー要素がつよく、オミットされているエピソードもかなり多いらしい。
フランシス:有名な史実って事なら、史実だけ知っていて絵本のことは知らないことにしたいです
ティナ:これ史実だとどういうことになってるんですかね?
GM:
これに関する史実は別に判定を用意していますが、詳しくない範囲でいいのなら、『アルバローズという女性がいた。彼女は何かを為した、そして最終的にある日突然いなくなった』くらいです。史実としては有名でなく、詳細はかなりの専門知識が要求されます。
カミーリア:「絵本ですわね。 しかも『救国の魔法使い』の……手がかりになるのかしらコレ? お二人はこの物語知っていらして?」
ティナ:
「絵本そのものは知ってるわ。有名な本だし、魔術に関連している可能性もあるしね。……ただ、このアルバローズという女性が本当に魔術師だったかどうかは怪しいところよ。
時代が古くなっていくにつれて、魔術の文献は減っていくし、今では科学的に解明されていることと混同されていくもの。魔術史を専門としてればもう少し何か知ってたかもしれないけど……ごめんなさいね」
自分の知識不足を恥じるティナは、今日見た中で一番しおらしい様子をしている。
カミーリア:「え、え、謝らなくていいのよ!? 知ってたらアタシでもお話しできることあるなぁって思っただけで……」
フランシス:
「にしても、この絵本だけほかと比べて普通だね。それが逆にこの中では異質になってる。この絵本の事について調べるべきかもしれない。もっとも、この部屋にはもういたくはないけど……」
ティナ:
「……たしかに。これだけ希少な本の中に普通の絵本が混ざってるなんておかしい。案外、この館の主がアルバローズだったりするかもね。どうもここ、時間の概念が薄いみたいだし。ともかく、じゃあそろそろ他の部屋も調べてみましょうか?」
カミーリア:「……まぁ、やっぱり変よねコレ。 館の主さんも好きだったのかしら?」
GM:
書斎に入り数十分、本に囲まれながら脱出の手がかりを探していた3人。ティナ、フランシスは先程感じたであろう、『頭痛』が急に強くなる。
Eロイス《衝動侵蝕》を宣言。指定衝動:恐怖、難易度12の判定をおねがいします。
※
ティナ:5dx10 → 10[1,6,8,9,10]+2[2] → 12
ティナ 侵蝕率+15: 62->77
フランシス(オリジン:レジェンド適用):7dx10+1+8 → 9[4,5,5,6,6,7,9]+9 → 18
フランシス 侵蝕率+10: 76->86
カミーリア:8dx10 → 9[1,1,2,3,4,5,6,9] → 9
※
GM:
原因はある程度わかるが、レネゲイドを昂ぶらせるほどにまで激しくなる頭痛。次第にそれは痛みから身体を縛る“恐怖”へと変貌していく。全身を駆け巡り、その身を喰らわれるような感覚にまで発展していくが……ティナ、フランシスは衝動に飲まれるような事はなかった。
しかし、カミーリアはガクンッと膝を落とし、自身の両肩を手で抑え、その苦痛に飲み込まれる。
カミーリア:「あッ……くッ……いやッ、壊さないで……大切な…………」
GM:二人に向けたわけではない言葉を漏らしながら震えています。
フランシス:「カミーリアっ!」
駆け寄って体をくっつけて落ち着かせようとします。
ティナ:
「――くっ」
全身を縛る恐怖をどうにか抑えつけ、衝動を押さえ込む。フランシスと違いギリギリで成功したティナには、カミーリアを気遣う余裕はない。
「(……これは、ただの衝動じゃない。私の衝動は解放……のはず。でも今のは明らかにそれとは違う……さっきの本のせいか……? あるいは、この館自体の問題か。タイムリミットはないけど、一定時間ごとに何かをされるのか……?)」
GM:駆け寄ってきたフランシスを見てカミーリアは一瞬こわばった顔をしますが、数秒の後、どうにか言葉を口にします。
カミーリア:「……フラン……シス、よね? あり、がとう」
それだけ言って力がぬけてしまいくっつけてくれた身体にもたれかかります。
フランシス:「私の声と感触に集中して。今壁に寄りかからせるからね、少し掴まってて」
カミーリアに呼びかけながら、壁まで半分引きずる形で移動させて、もたれかからせます。
カミーリア:「ごめんなさいね……」
と力弱く返事だけして、素直に引きずられていきます。しかし、そうしてくれたおかげで一瞬の恐怖衝動はだいぶやわらいだようです。
ティナ:ティナもどうにか自身の衝動を抑え込み、ようやくフランシスとかミーリアの様子に気づく。
フランシス:「ティナ、大丈夫? ここに長居するのは難しくなったかな……」
カミーリアを介抱しつつ、ティナに話しかけます。
ティナ:「大丈夫。タイムリミットこそないものの、むやみに時間をかけるわけにはいかないのかもしれないわね、これ……」
ちなみに今カミーリアって話せそうな状態ですか?
GM:介抱してもらえたので会話はできそうですね。出歩く場合、身体に力が入らないのか肩か手を貸してもらえればといった具合です。
ティナ:「カミーリア、辛そうなところ申し訳ないんだけど、少し訊かせてね。いままでにこういうこと……衝動に襲われることって、あったかしら? それとも、これが初めて?」
カミーリア:「衝動……? 怖い思いはここに来てから何度もあったけれど、今みたいなのは初めてよ」
ティナ:
「……そう、ありがとう」
とカミーリアに返してから
「だとすると、原因はこの部屋か、さっきの本か……たぶん、さっきの本の方、かな。また不用意に呪いを踏んでしまったか……?」
フランシス:「もしくは『二人以上でいる事』が原因って線かな。本の方が有力だろうけど」
ティナ:
「ありえなくはないわね……やっぱり、ペアで閉じ込められていたのがなんらかの鍵なのか……? ともかく、あまりここに長居しない方がいいのは確かね。カミーリアが落ち着くまで、一旦寝室で休みましょうか?」
いざというとき動けないんじゃ庇いきれないし、と付け足しながら2人に問いかける。
カミーリア:
「いえ、もう大丈夫なはずよ。 何も手伝えない上に脚をひっぱるのは心苦しいを通りこして単純に『嫌』よ。……でも、気をつかってくれてありがとうティナ。 あとさっきは助けてくれてありがとうフランシス」
と、若干顔色はわるいですが、健康的な問題は実際なさそうな雰囲気で笑って応えます。
ティナ:
「そ。ならいざって時は自分の身くらいは自分で守ってちょうだい。――大丈夫っていうなら、先に進みましょうか」
そう言って、特に他の2人がアクションがなければ書斎の奥のドアを開けようとする。
フランシス:「気にしないで。その代わり、体調が悪くなったらすぐに言ってね」
と微笑んで、ティナに続きます。
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