オープニング2
GM:それではOP2。ティナはどこで何をしていますか?
※ティナ 侵蝕率+10: 38->48
ティナ:
実家からの要請でイタリア大使館に顔を出すように言われ、その準備をしている。今はホテルではあるものの、こういった事態に備えて昼夜のドレスくらいは持ち込んでる。今回は夜の会食に招かれたということで、イブニングドレスを用意している最中だ。
ティナ的には面白くもなんともないからできれば避けたい用事、でもロッソの家として要請されれば「行きたくない」だけで断るわけにも行かず……適当な理由を見つけて逃げられないかと頭をフル回転させている。
「久々の社交界……肩凝るのよねー……まあ仕方ないか」
んんっと咳払いをして、気持ちを切り替える。
「ではアニー、準備を」
一応正式な場である以上、付き人もなしに出向くのはまずい。……ということで、ティナは《傍らの影法師》に従者を演じさせている。
名前はアニー。赤毛でブラウンの瞳をした大人しめな少女で、緘黙症……言語能力は伴っているにも関わらず発声ができない症状、ということになっている。
……もっとも結局はティナの《傍らの影法師》なので、ティナが自分で着替えていることには変わりないだけど……ティナは「魔術師」ではなく「名家の娘」として振る舞う時は、こうして気持ちを切り替えていく事を習慣としている。
アニー:「……」
付き従うアニーは静かに一礼するとティナにイブニングドレスを着せていく――
GM:気怠げ、というよりも単純に面倒という気持ちが強いのかもしれない。しかし、名家の娘としての振る舞いを忘れているわけではない。旅人として、あるいはUGNイリーガルとしての一面しか知らなければ驚くかもしれない、おてんば娘のドレスアップ。
ティナ:付き人に用意をさせている最中、時計を確認する。時刻はもうすぐ12時を回ろうとしていた。
GM:カチカチカチカチ……秒針は少しずつ進み、12時を指し示す。視線を鏡の中時計から戻し、再び正面を向く……
GM:再び正面に向き直った時、鏡によく見知った彼女の姿が映る。自分以外いないはずの部屋……既にこの世にいないはずの人。そこに映っていたのは、死んだはずの神崎有栖、その人であった。
ティナ:「え、Alice……?」
そんなはずはない。確かに有栖は、死んだはず……! そう思いながらも、後ろを振り向かずにはいられない。
GM:ありえない現象、不可思議な現象に慣れているはずのティナだが、さりとて動揺を押さえきることは難しい。振り返えろうとした瞬間、ティナの中のレネゲイドがざわつく。
GM:……こちらでもEロイスを二つ宣言。フランシスのOP同様、ティナの意識も暗転していく。
ティナ:「っ――!」
何かがおかしいということだけは咄嗟に理解し、暗転する意識の中、かろうじて装備品の入ったハンドバッグを手にとる――
GM:そしてそれを最後に、ティナの意識は途切れる。
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