最終話―後日談―

十五



―11月6日(月)午後1時過ぎ―


―横浜中華街 青龍門横、ビル上階一室―



―以上がこの事件の顛末。


色盲で無感動な反社会性人格障害者―その男が起こしたエゴ丸出しで欲望に塗れた惨殺事件―


それが、パイドパイパー笛吹き=灰磐瞼(はいいわけん)の大罪―


…先輩(黒い男)が言った通りだった…


この事件は自分達の関わる事件じゃないと―


大罪に塗れてはいたが、犯行理由はそれ大罪じゃなかった…ただの"業" 人間としての…


そして、自分は其処に囚われ過ぎて、見るべき、調べるべき、すべき事を全て疎かにしていたせいだ…


お陰で救えるべき人間も救えず、結果時間を掛けて後手に回った―…


…今回の事で判った事は、


"現場は、自分には向いていない"


―という事。


色々導いてもらって申し訳ないが、これからはサポートに回ろうと思う。


自分みたいなミスをしない様に、連携して仕事に挑み、人を助けられる様に―



―これは、挫折の物語…


失敗からの再生を意識するまでの…

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