第三話
十
―4月20日(金) 夕方―
―都内某所 自宅―
その連絡は急だった。
電話でこう言われた。
黒い男『お前の"
―と。
急な事だったが、
それに、昨日視た夢の事も気掛かりで、一瞬それが驚きの声として出てしまった。
だが…受けた際に、少し言われた事が気になる。
黒い男『…お前どうした?』
…どういう意味だったのか…? その後直ぐに電話は切られたが、最期に、
黒い男『…シャンとしろよ』
そう言われた。
…何がだろうか?
その時の自分にはその意味が解らなかった。
だがその夜、又も枕元に苦エフが出てきた。
若エフ『来たね! チャンスじゃないか!』
青い男「うるせぇなぁ…何なんだよオマエは…」
そう無愛想且つ排他的に答えると、そんな自分の気も知らず、苦エフは続けた。
若エフ『"
青い男「はァ…? 何を言って…」
流石に二日連続だと苛立ちを覚えた。
だがそんな事も気にせず苦エフは続ける。
若エフ『資料に眼を通してみなよ』
青い男「資料…?」
なんでそんな事まで知ってるんだ?コイツは…
そう思いながら携帯に添付された資料に眼を通してみる。
ある項目に眼が止まり、眼を見開いた。
それは、眠気を飛ばすのに十分だった。
青い男「コレ…!」
苦エフ『ホラね…! 重要だったろぅ?』
その言葉は正直余り聞いていなかった。
だが、今回の狩りで目的が生まれた。
青い男「コレを手に入れれば…!」
後は運だけだ―
その顔には、笑みが生まれていた―
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます