第13話 昭和39年・ポリバケツ

昭和39年オリンピックがあった年。街にあるゴミ捨ては写真のようなゴミ箱(写真1)でありました。夏ともなると悪臭がしたものです。これがポリバケツになったのは、いつの時代からでしょうか?


昭和37年頃になると、昭和39年の東京オリンピックにあわせて町の美化運動が展開され、ゴミ箱が撤去され、ポリバケツによる容器収集が行なわれるようになったのです(写真2)。このため東京都は写真のようなゴミ収集車を250台導入したのです。でも、今はポリ袋による回収だわ?いつから変わったのかしら。実はポリバケツの内袋としてビニール袋(黒)〈懐かしい言葉!今は透明なポリ袋〉が使われていたのです。バケツは家に置いておいて、袋だけ出せばいいになったのです。


このポリバケツに貢献したのが、積水化学です。戦後、戦前の日本最大の化学企業財閥の一つであった日窒コンツェルンのプラスチック部門を母体として創業されました。最初のヒット商品がお馴染みの「セロハンテープ」。そしてこのポリバケツが「セキスイ」の名前を全国ブランドにしたのです。世の中はプラスチックの時代になって行きました。なかでもポリエチレンは、食品容器、ラップフィルム、菓子袋、レジ袋、灯油缶、バケツなどに 幅広く使われたのです。「ポリエチレン」と「ビニール」は、一見似ていますが、化学組成や製造方法が異なっており、強度面、経済面、焼却時に生じるガスの”無害性”といった点でポリエチレンの方が優れているのです。


ゴミ問題は今や大きな都市問題、環境問題であるのですが・・話が長くなるので、

ゴミ回収の歴史をいずれ又!

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