第5話
外が暗くなってきた頃、梓は綺麗なレースを基調とした青色のドレスを見にまとい
藤井に髪を結ってもらっていた。
「どう?藤井」
準備が終わり、くるっと回ってみせる梓。
「とてもお美しいです、お嬢様」
どこかに出かける時はこれがお決まりだった。
藤井は美へのこだわりもあり、少しでも乱れていると直さない限り外には出してもらえない。
「では、外に車を用意しています。参りましょう。」
会場はいつもと変わらない。
いつも通りに挨拶回りをして、ニコニコしていれば何とかなるだろう。
梓はそう思っていた。
「お嬢様、到着致しました。」
藤井に手を引かれ会場に入る。
顔ぶれはいつもと変わらない。
「柏原家の梓でございます。」
いつも通りに笑顔で挨拶をしていく。勿論、藤井も一緒に。
「…梓さん?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます