第12話 各惑星の特徴 ~人生は無常です、のケートゥ~

 こんにちは。皆様そろそろ8月も終わりですが、いかがお過ごしでしょうか。筆者はジェットな沖田さんをゲットしました。わずか数連で来て下さった心の清い子です。花のお兄さんはまだ宝具重ねられませんが諦めません。彼は心がゲスい子です。



 さて、惑星解説もこれで最後ですね。ケートゥです。


 ……ある意味、一番わかりにくいというか、宗教的なので日本人にはありがたみが薄いなあと思います。


 ※おさらいとしてケートゥの定義(前回から抜粋)

 太陽の通る道、黄道と月の通る道、白道は宇宙で二回交差します。南から北へ昇る時と、北から南へ降りる時。ラーフが昇点、ケートゥは降点です。インド占星術ではこの二つを、惑星扱いしています。


 ラーフがわかりやすい『欲』『煩悩』なのに対し、ケートゥは『解脱』を現します。つまりお金や現世的欲望から離れて、ひたすら真理を追究する。しかも正式な星ではないので、アウトサイダーとして……まさに修行僧のイメージがぴったり。


 出家までしなくても、識別力や思考という観点から言語学者・数学者・エンジニアという味方も出来ます。また、医療従事者の星でもあります。


 専門性が悪い方に出ると、『こじらせたオタク』という感じ。現代では、この星が強い人が占い師になってたりします。


 正直この惑星の生かし方は難しく、専門家の先生も「最も不可解な星」と書くくらい。西洋でいう冥王星・海王星の役割かな。


 兄弟星のラーフと同じ『凶』の意を持ちます。富や結婚などいい意味を司る場所にこの星があると、そこが『欠ける』ことになるので、悪い異性に引っかかったりお金がなかったりというろくでもない事態が出てきますコンチクショウ。ラーフと違って、人生の中で七年しか担当期間がないのは救いかも。


 ですが、吉星の影響を強く受けるので良い配置なら人生に深みをもたらします。そこが救いですね。また、インド占星術で『良くない』場所に入っている方が逆に凶意が少なくなります。


 なお、ネット情報なので定説かはわかりませんが、ものすごくいい星の配置のはずなのに現実はそうでもない……という場合、「ケートゥが強制的に運を貯金している」とみる先生もいるみたいです。


 その貯金、いつ使うの?


 


 ……はい。貯金しても今世でいい目を見るわけではなく(笑)、次のためにせっせと蓄えているようです。その分今くれよ!


 こんな説が出るくらい、現世欲とは関わりのない星ってことですね。あれも欲しいこれも欲しいな現代人に、お灸を据える存在なのかもしれません。




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