第11話 各惑星の特徴 ~俺にもっとよこせ! ラーフ~

 こんにちは。FGO、夏イベ始まりましたね。北斎ちゃんが配布だと思ってなかったのですごくテンション上がってます。ガチャは原稿を気にする刑部ちゃんが来てくれました(笑)




 さて、これから紹介する二つの星は、正確に言えば惑星ではありません。ただの通過点です。


 太陽の通る道、黄道と月の通る道、白道は宇宙で二回交差します。南から北へ昇る時と、北から南へ降りる時。ラーフが昇点、ケートゥは降点です。インド占星術ではこの二つを、惑星扱いしています。

(だったら大人しく外惑星採用しとけばいいじゃんというつっこみは……野暮かな)


 ちなみにラーフとケートゥには別名がありまして、

ラーフ:ドラゴンヘッド(龍の頭)

ケートゥ:ドラゴンテイル(龍の尾)

といいます。


 なぜこんな名前がついたかと言いますと……神々だけが飲める不死の水があったのですが、悪い龍がこっそりそれを飲んでしまいます。これを知ったヴィシュヌ神が激おこし、龍の体を真ん中からすっぱり切ってしまいます。


 しかしすでに不死の水を飲んでしまっていた龍は死なず、天空に留まり続ける羽目になったのでした。ちゃんちゃん。


 ……普通に物騒だな。


 さて、こういう経緯で成立したからか(笑)、基本的にはラーフもケートゥも『凶』の星です。ただし実体がないゆえに周りの環境に左右されやすく、吉星の支配下にいたり配置が近かったりすると、吉としての意味が強く出てきます。


 吉として出やすい配置は

水星・木星の支配する場所にいる

木星とコンビネーションを組む

ラーフ・ケートゥの在住する室の支配星が、良い配置にいる

などです。


 遅くなりましたが、ラーフの象意についてみておきましょう。一言で表現すれば『煩悩』です。つまり現世的欲望……金が欲しい地位が欲しい女が欲しい的なアレですね。


 意味としては金星が一番近いですが、芸術的な高尚さが抜け落ちた感じでしょうか。成金とかベンチャー企業の社長が一番イメージしやすいかと思います。その他、作家・自由業など、普通の働き方をしない人たちもあてはまります。


 悪く出ると偽善・快楽主義・物質主義・賭博といった向こう見ずな行動につながりますが、よく出ると既存の枠に囚われないチャレンジ、新しい技術とも読めます。外向きのエネルギーを使って巡礼に向かう、外国へ出ると解釈することも。


 人生百二十年の中でラーフが担当する期間は結構長く、十八年にもわたります。その期間がどういう時期になるかは、ラーフの配置がいいか、カルマがあるかどうかで変わると言われており、


「めっちゃ大変だった」

「そうでもないよ?」

「逆に成功した」


 など、様々な意見が溢れております。うまく使えば人生逆転も可能かも。


 ただしあくまで本質は凶のため、「ラーフ期に得たものは次の木星期に入ると失われる」と唱える人もいます。あまり調子に乗らない方が賢明でしょうね。



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