第13話 お部屋の意味も大事です ~一室は自分~
こんばんは。二○一九年が残り三分の一になりましたね。
どうだ涼しくなったろう。
さて、前回で惑星の解説はひと通り終わりました。実際の天球図(ホロスコープ)は空を大きく十二に分け、各星座がひとつの部屋を担当します。星たちがこの部屋のどこにいるかで運が変わってきます。
なぜかというと、部屋ごとに「幸運を担当するエリア」「試練を担当するエリア」が決まっているからです。
基本的に
吉星が吉位置(幸運エリア)
凶星が凶位置(試練エリア)
にいるのがいい配置になりますので、覚えておいてください。
では十二にわけたうちの第一室。
どうやってここを決めるかというと、アセンダント(東の地平線が黄道と交わる場所)がいる星座が一番目になります。後はそこから時計回りに二、三……と部屋が決まっていきます。
例えば一室が獅子座なら、二室は乙女座。三室は天秤座……という具合。ここの星座の並びは西洋占星術と変わりません。
一室は、ものごとの初めの室。それゆえ、その人の生まれ持った性質を現します。体や健康の善し悪し・人生の最初の時期の環境を示します。全ての運の基礎になるハウスであり、他で悪い事象があってもここが良いと軽減されるといわれていたり。
なんだかんだ言っても人生って生まれた環境でほとんど決まっちゃうよね、的な考えがあるのがシビアなインドらしくてよろし……ゴホゴホ。
ここに惑星が三つも四つもあると、自我がものすごくタフなので障害を乗り越える力を持ちます。逆にこの室の状態が良くないと、健康に障害が出ると言われています。
実は筆者もこの「健康に障害が出る」パターンの星持ちです。なので若いですが一回手術をして、定期的に通院する状態になってます。
ですが別にどこが痛いとか重症だとかもなく過ごせています。これはひとえに先人が頑張って医療を発展させてくれた結果。昔のインドなら重症になったかもしれませんがね。
なので、もし占い師に「健康を害する」と言われたとしても、ちゃんと医療を受ければ普通の生活ができる方がほとんどなので悲観しちゃダメですよう。悪い占い師はそれで金とろうとしますからね。
さて、本題に戻りましょう。
部屋の性質としては吉寄りでしょう。二つの性質を同時に持ちます。
まずトリコーナ。
過去に積んだ功徳の結果として、幸運を運んできます。そのため、凶をもたらしてやるぜーと頑張る惑星があっても、その力を抑えることができます。
そしてケンドラ。
ここにいる惑星の力を倍加させる効果。良くも悪くもこの力を受けると、その惑星「らしさ」が発揮されます。
他にも吉凶判定要素は色々あるのですが、「基本的にここに星があっても致命的に悪いことにはならない」ところでしょうね。はじめの室だけに、凶星も抱え込む度量のデカさをお持ちです。
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