キャラクター紹介②―第四章読了まで

○ロサ

 Rosa


 女性、年齢は二十代半ばを想定。魔法が使える調査官として、ミササギの任務に同行した。ロサは、おそらく名字だと思われる。穏やかな女性で親しみやすい。


・ロサ→Rosa(ラテン語)バラの意味。




○アクイラ

 Aquila


 男性、年齢は三十代前半を想定。ロサとともにミササギの任務に同行した調査官。ロサ同様、アクイラは名字だと思われる。

 ロサの上官であり、真面目な性格をした男性である。


・アクイラ→Aquila(ラテン語)鷲の意味。




○レイリ=モルス・アンビティオ

 Reiri Mors Ambitio


 男性、63歳。故人。在位35歳~63歳。

 物語スタート時の二ヶ月ほど前に、急逝した、名目上はミササギの先代である第二十一代モルス。

 プロローグで倒れていた老人は、紛れもなく彼のことである。


・レイリ→怜悧れいり(日本語)、かしこいことという意味、アンビティオ→Ambitio(ラテン語)は大志の意味。




○セセラギ=カミ=ミーレス・クラーウィス

 Seseragi Kami Miles Clavis


 男性、20歳。180cm。名門クラーウィス家の次期当主であり、ミササギの弟。

 ミササギとは違い薄茶色の髪をしているが、目の色は同じオレンジ色である。優しい人物で物腰が丁寧である。騎士階級の一つミーレスを有しているため、常に帯剣をしている。


・セセラギ→せせらぎ(日本語)、カミ→かみ(日本語)かみ、すけ、じょう、さかんによる日本の四等官制より、作中ではカミは貴族の最高階級のこと。ミーレス→Miles(ラテン語)兵士の意味、作中では騎士階級の一つ。




○ヨルベ=スケ=ドミナーティオ・フロース

 Yorube Suke Dominatio Flos


 女性、23歳、162cm。

 女性でありながらも、フロース領を治める地方領主ドミナーティオである。ミササギと婚約しているが、弟であるザエ・フロースが成人するまでは結婚しないと決めている。

 桃色の髪が目を引く美しい女性だが、確かな意志を持つしっかりとした人物である。

 魔法の才を持ち、かつては調査官を勤めていた。


・ヨルベ→寄辺よるべ(日本語)、たのみとする所、よすがの意味、スケ→すけ(日本語)カミの下の貴族階級。ドミナーティオ→dominatio(ラテン語)支配という意味だが、作中では地方領主を意味する役職名として使用、フロース→flos(ラテン語)花という意味。




○オルド=モルス・ファートゥム

 Ordo Mors Fatum


 男性、名目上、72歳、故人。(225歳)

 25歳の時に国を救った、第17代モルス。腐敗した旧王国を倒した上、今の魔法管理体制の礎を作った文字どおりの『英雄』として語られる。


・オルド→ordo(ラテン語)秩序の意味、ファートゥム→fatum(ラテン語)運命の意味。




○モトイ=カミ=ケイ・フルメン

 Motoi Kami Kei Fulmen


 男性、名目上、45歳、故人。(245歳)

 かつて旧王国時代に、この国を魔法で治めるという腐敗した政治を行っていた人物。

 反旗を翻したオルド=モルスに追い詰められ自害する時に「百年、二百年かかっても、必ずこの国に舞い戻り、復讐を果たす」と言い残したという伝承が残る。


・モトイ→もとい(日本語)、土台、基礎という意味、カミは記載済み、ケイ→卿(日本語)、作中ではかつて存在した貴族の最高位、現在では廃止。フルメン→fulmen(ラテン語)、稲妻の意味。




○シュンイ=スケ=ドミナーティオ・トキノキラ

 Syuni Suke Dominatio Tokinokira


 男性、41歳。

 北にあるトキノキラ領を治める地方領主であり、トキノキラ家の家長。

 優れた手腕を持ち、北の国との交易を取り持っている人物。ここ一年は屋敷に籠りがちだとされる。


・シュンイ→俊異しゅんい(日本語)、才能のきわだってすぐれていること、トキノキラ→時の綺羅(日本語)、よい時節にめぐりあって隆盛をきわめること。




○センカ=カミ=セナートル・クラーウィス

 Senka Kami Senator Clavis


 男性、46歳。

 クラーウィス家の現当主であり、ミササギ・セセラギの父。クラーウィス領を治める地方領主とセナートルを兼任する、優秀な人物。

 薄茶色の髪にオレンジの目が特徴的。髪の色はセセラギに、特徴的な夕日色の目は、両方の息子に受け継がれている。


・センカ→閃火(日本語)、ひらめく火のこと、Senator→セナートル(ラテン語)議員の意味、作中でも議員の職業名として使用。




○デア=カミ=ボウシュ・クラーウィス

 Dea Kami Bousyu Clavis


 女性、44歳。故人。

 名門ボウシュ家の次女であり、クラーウィス家に嫁いだ女性。センカの妻であり、ミササギ・セセラギの母。

 才色兼備な人物とされ、優秀な魔法の使い手であり、貴族でありながらも法医師助手として働くことを志した。

 物語のはじまる五ヶ月ほど前、事故で急逝している。

 髪の色は薄水色で、ミササギと同じ。目は深い緑色である。


・デア→Dea(ラテン語)女神の意味、ボウシュ→芒種ぼうしゅ(日本語)、二十四節気の一つ。




○ガウディウム=スメラ・アウローラ

 Gaudium Sumera Aurora


 男性、49歳。

 アウローラ新王国第七代国王。穏やかな王で、民衆からも支持されている。


・ガウディウム→Gaudium(ラテン語)意味は喜び、スメラ→皇(日本語)、天皇を現す日本語より、作中では王のみが名乗れる称号、アウローラ→Aurora(ラテン語)意味は夜明け。

 なお、余談だが、アウローラ新王国は夜明けの意味を持つために、国旗も夜明けの意匠を使用している。




※歴代モルス


○エンジ=モルス

 Enji Mors

 男性、70歳。故人。在位30歳~70歳。

 オルドが作中で名前をあげたモルスの一人。名目上は第十八代モルス。名字は不明。


・エンジ→えんじ色(日本語)



○アルマ=モルス

 Arma Mors

 男性、76歳。故人。在位28歳~76歳。

 名目上は第十九代モルス。名字は不明。


・アルマ→arma(ラテン語)、意味は鎧。



○ケッサイ=モルス

 Kessai Mors


 男性、69歳、故人。在位32歳~69歳。

 名目上は第二十代モルス。名字は不明。


・ケッサイ→潔斎(日本語)、心身を清めること。





 以上、これで名のある人は全員書いたはずです。ここまで読んで下さった方、ありがとうございます!

 なお、キャラの名前に関しましては、所持しているネーミング辞典及び『広辞苑』から意味を調べ名付けているので、辞典によっては異なる意味も存在するかとは思います。

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