キャラクター紹介①―第二章「待ち人ラクス――」まで


○ミササギ=モルス・クラーウィス

 Misasagi Mors Clavis


 22歳、男性。身長185cm。

 名門クラーウィス家の長男であり、アウローラ新王国の第二十二代モルスに最年少にして就任した。

 薄い水色の背中まで伸びた長髪に、夕焼け色(オレンジ色)の瞳という特徴的な見た目に加え、端正な顔だちを持つため、とても印象に残る人物である。

 常に冷静で落ち着いており、自らのことを語ることが少ない。そのため、時に冷たい人物にも思えるが、感情がないというわけでもなく、優しいところを見せることもある。新王国で唯一自由に魔法を使えるモルスだけはあり、魔法の才は他の追随を許さない。

 何か秘密を抱えているらしく、時に悩んでいることもある。それが明らかになった時、彼はその秘密に悩まされることはなくなるのだろうか。それとも――


・ミササギ→陵(日本語)、モルス→mors(ラテン語)意味は死・死神であるが作品内では特殊な役職名として使用、クラーウィス→clavis(ラテン語)意味は鍵。




○シルワ=プロムス

 Silva Promus


 14歳、ミササギの従者である女の子。身長は155cm。

 緑色の髪を肩まで伸ばし、紫色の瞳を持ち落ち着いた印象を受けるが、その見た目に反して年相応の明るさを持つ。

 物語開始時点(第一章)では、ミササギの従者になってまだ一ヶ月しかたっておらず、彼について深くは知らない。ただ、彼女からすれば、ミササギは恩人とも言える人物である。

 魔法についても知識がない彼女は、ミササギとともに新王国の異変を知っていくうちに、出来事に巻き込まれていくことになる。彼女もまた、魔法を使う才はあるらしいが……?


・シルワ→silva(ラテン語)意味は森 、プロムス→promus(ラテン語)意味は執事であるが、作品内では従者全般を表す役職名として使用している。




○ラクス=ディスキプルス=クストス・マレ

 Lacus Discipulus Custos Mare


 25歳、男性。身長は175cm。

 ミササギの友人にして、マレ家の長男。現在は、王を補佐する重臣クストスの見習いであり、次期クストスでもある。

 金髪の髪に青色の目を持ち、片耳にピアスをしている。自らの整った容姿に自覚があるらしく、女性には優しい。その態度は時に軽薄にも見えるが、その態度をとる裏ではおおかた冷静な思考をしている。見た目に反して頭の回る人物と言える。

 ミササギについて、何かを疑問に思っているようで、そのことについて考えをめぐらせているようである。


・ラクス→lacus(ラテン語)意味は湖、ディスキプルス→discipulus(ラテン語)意味は弟子であるが、作品内では見習いを表す称号として使用、クストス→custos(ラテン語)意味は番人であるが作品内では特殊な職業名として使用、マレ→まれ(日本語)




○タタウ=クストス・ハクロ

 Tatau Custos Hakuro


 67歳、男性。王の補佐をつとめているクストスである人物。先代の王の時よりクストスをつとめているため、王や家臣らの信が厚い。人格もけっして偉ぶらず穏やかである。

 モルスよりも上の地位にあたるため、ミササギに対して調査など命令を下すこともある。


・タタウ→たたふ(日本語)、満ちるという意味がある、クストス→custos(ラテン語)前述ずみ、ハクロ→白露(日本語)、二十四節季の一つのこと。

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