第2話 SNS否定少女

学校にて未樹、スマホをいじる由佳を発見。


「ゆ、由佳ちゃん何やってるの?」


「ん?ツイスト。……まさか未樹知らないの?」


「知ってるよ、そんなの! そうじゃなくて、なんでツイストしてるの!」


「え?だって楽しくない? クラスの噂だってめっちゃ流れてくるんだよ。

それに私が楽しかった写真をアップするだけでみんな、いいねをくれるんだ」


「そ、それをして何になるの?」


「え、楽しいでしょ、てか未樹。なんで震えてるの?」


「由佳ちゃんだめだよ・・・だめなんだよおおおおお。ツイストなんてしちゃだめええええ」


「え、ちょ、どうしたの?未樹」


「ツイストをしてもなああああんにもならないんだよ?」


「え?楽しいじゃん。それだけでいいでしょ」


「中身のないことを繰り返しても何もならないんだよ?」


「え、だけどみんなやってるし」


「みんな騙されてるんだよおおおおお」


「え、ちょま。なんで私のスマホとりあげようとしてるの、絶対渡さないよ。亜沙子!なんとかしてよ!」


「はいはーい、亜沙子です。未樹ちょっと落ち着こうか!」


「やだ!ツイストをしても一時的に自己顕示欲が満たされるだけで

屈折した人間性しか育まれないんだよ!そもそも、ツイストの考案者は、情報交換のために開発したのに、誰もJK達のつぶやきが読みたくて、スイーツ達のネタやお笑い芸人の皮肉が見たくて作ったんじゃないよおおおお」


速やかに亜沙子の手によって屋上に連れ出された未樹だった。

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