2019.6.27-1
何処ぞのアパレルブランドのマネキンをしていた。
既に何回か入って、慣れたような慣れてないような、そんな具合だ。
店長に「もう少し入れるかい?」と聞かれた。店長は初老の男だ。私は断ろうとしたが、「次の店長は君だからね」と言われて吃驚した。
「嗚呼、いや。此処の店舗ではなくて。隣の街の店舗だよ。今まで断崖絶壁で人が通れる道じゃなかったのだけれど、漸く通れる」
そんな事をのたまう店長に、私は矢張り店を辞めようと思った。
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