第7話
私は教室に入って席に着いた。まだ三上くんも奈乃も海くんも来てない。
すると、3人組の女の子が近ずいて来る。
「ねえ、田岡優陽ちゃんだよね?」
「はい…」
「話したいことがあるから昼屋上に来て」
「はい…」
(話したことないのになんだろう…)
キーンコーンカーンコーン
「優陽ご飯食べよ〜」
「ごめん、ちょっと用事があるから先食べてて」
「1人で大丈夫?」
「うん!」
「行ってらっしゃい」
___
屋上に行ってみると、朝の3人組の女の子達が立っていた。
「唐突に悪いんだけど、あなた何様のつもり?」
「何が?」
「太陽くんのなんなの?彼女づらしてんの?」
(…!?)「そんな…」
「馴れ馴れしく太陽くんと話さないでくれる?目障りなんだけど」
「三上くんは私の話を聞いてくれてるだけで、何も変なことなんか」
「太陽くんが可哀想ってのが分かんない?迷惑してんの分かんない?」
(ずっと私のはなし聞いてくれるばかりで、三上くんのはなしあまり聞いた事ないかも。迷惑に思ってたのかな…)
「でも、私にとって三上くんは…」
「太陽くんは皆のものなの容易く独り占めしないで」
そう言ったあと3人は歩き出して、すれ違いざまに肩を押されてバランスを崩して私は倒れ込んだ。
(私は自分の気持ちを優先して三上くんの気持ちなんて考えたことなかった。迷惑だったよね。でも、三上くんは私にとって大事な人。どうしたらいいんだろう。)
自然と涙がこぼれてきた。
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