第5話

「相川〜」


「海くん!どうしたの?」


「2人だけの秘密な」


「なにが?笑」


「今度の試合どこで何時からやるんだ?」


「総合体育館で私達は10時から試合!それがどうかした?」


「実は…その日がたまたま休みで、俺と太陽で見に行くんだ!」


「え、ほんとに!?」


「このこと、優陽には内緒な」


「優陽ともう友達になったの?早いね笑わかった。」


「それがな、太陽が言うなって言うんだよ」


「聞いてないのに教えてくれるんだ笑」


「あいつ優陽のお母さんだからな」


「三上くんと優陽そんな関係だったの!?」


「まあそういうことだから、よろしくな」


「わかった、待ってるね」




休み時間、ボーッとしてると


「なんかあった?」


三上くんが話しかけてきてくれた。


「何もない」


「なんか最近俺に言いたいことあるでしょ」


「なんで分かるの?」


「顔に出てる」


「そーなんだ、ねえどうやったら自分に自信がもてると思う?」


「仲間と、自分が今までやってきたことを信じることかな」


「あーなるほど…すごく参考になります」


「言いたいことはもうない?」


「もうない」


「またあったら言って」


「ありがとう」


一気に試合への不安や緊張が吹き飛んだ気がした。

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